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月刊IFRSフォーラム(2)

1月:3分で分かる公開会社法/トップ10

垣内郁栄
IFRS 国際会計基準フォーラム
2010/1/27

企業に対する新たな法規制か? 1月の月刊IFRSフォーラムでは企業の経営戦略に大きな影響を与えそうな「公開会社法」の概略を説明します。1月のトップ10記事も紹介。

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1月のトップ10記事

 それではIFRSフォーラムの1月の記事ランキングを紹介しましょう。IFRSフォーラムでは「基本を知る」「会計基準」「経営戦略」「ITシステム」の4つのカテゴリを設定し、それぞれに記事を掲載しています。ランキングからはどのカテゴリも満遍なく読まれていることが分かります。

1位:これから確保すべきは「グローバル経理人材」

 IFRSの適用は会計処理や業務プロセスの変更だけでなく、経理部や経営企画部など企業内の組織や人材にも大きな影響を与えることが記事では指摘されています。特に「本社経理人材のインターナショナル化」が求められるとしています。グローバル展開する企業では、すでに欧州や豪州の子会社でIFRS対応をしているケースがあります。つまり、日本の本社のみが日本基準で会計処理をしている場合もあるのです。記事ではこのようなグローバル企業に対して、グローバルな会計基準であるIFRSを共通言語として活用し、IFRSに詳しい優秀な海外人材を積極的に活用することを勧めています。また日本人も海外人材と一緒に働くことで、自らを高められると訴えます。

2位:12月:IFRS総まとめ/トップ10/必読記事

 本稿の第1回記事です。2009年末に掲載した記事で、日本がIFRS適用に大きく踏み出した2009年を振り返りました。2009年6月の金融庁によるロードマップ公開後、何があったかをまとめてみました。

3位:ここから始まる国際会計基準

 IFRSの成り立ちや基本的な特徴をまとめた入門記事です。初めてIFRSという言葉を聞いた人にも分かってもらえるような内容にしました。記事ではIFRSの特徴として、よくいわれる「原則主義」「貸借対照表重視」「公正価値測定」の3つを挙げています。いずれも重要なテーマですが、私は今後、「原則主義」の解釈が注目されるのではないかと考えています。原則主義は日本の経理人材が初めて触れる概念であり、同時に会計監査人にとっても難しい概念だと思います。何をもって「適切な会計処理」と判断するのか。IFRSの適用が実際に始まると原則主義の意味が問われるシーンが増えるのではないでしょうか。

4位:「無形資産」「リース」の会計基準を見てみよう

 IFRS基準書を解説するシリーズの4回目。「無形資産」「リース」の会計基準を取り上げました。無形資産についてはIAS38号が規定しています。IAS38号では研究開発費の扱いについて日本基準と差が大きいといわれています。また、リースについてはIAS17号で定めています。

5位:PwC Japan「IFRSのチャンピオンを育てましょう」

 監査法人などが提供するIFRS支援サービスを紹介し、企業がIFRSを適用するうえでのポイントを解説する記事です。第1回ではあらた監査法人を有するPwC Japanに聞きました。記事の中で強調しているのはIFRS適用に合わせて社内のスキルアップが必要ということです。「IFRSの導入は適用時のみの一時的なプロジェクトではなく、IFRSを導入後も継続的に対応していかなければならないため、企業の方々のスキルアップは必須です」とあらた監査法人の木内仁志氏は答えています。

6位:包括利益概念が表すIFRSの歪み
7位:一般企業にも影響がある賃貸等不動産の時価開示
8位:これだけ違う国際会計基準と日本基準
9位:「財政状態計算書」「包括利益計算書」って何?
10位:経営管理の高度化はIFRS対応システムとともに

民主党はIFRSをどう考える?

 公開会社法についてはこの記事で述べたとおり、民主党は積極的です。しかし、IFRSについてはどう考えているのでしょうか。機会がありましたらキーパーソンにインタビューをしてみたいと思います。

 それではまた来月お会いしましょう!

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