企業価値向上を支援する財務戦略メディア

月刊IFRSフォーラム(3)

2月:独立役員とは何者?/記事ランキング

垣内郁栄
IFRS 国際会計基準フォーラム
2010/2/25

東証などが企業に設置を求める「独立役員」とは何者か? 企業のコーポレート・ガバナンスを巡る最新情報と、2月のよく読まれた記事やニュースのランキングを紹介します。

前のページ1 2

PR

2月掲載記事のランキング

  それではIFRSフォーラムで2月に掲載した記事のランキングと、ニュース記事のランキングを紹介しましょう。

1位:NEC、KDDI、旭化成が語るIFRSプロジェクトのいま

 タイトルどおり、NECとKDDI、旭化成の担当者がいま行っているIFRSプロジェクトを紹介する記事です。取材をしていて印象に残ったのは3者が語った「機関決定はしていない」という発言です。つまり会社としてIFRSの適用時期をまだ決めていないということだと思うのですが、これはIFRSを巡る不確定要素がたくさんあることが影響をしているでしょう。そもそも金融庁がIFRS適用受け入れを決めるのは2012年です。ただ、2012年から準備を始めても遅くなるとの意見もあり、企業にとっては悩ましいところでしょう。

2位:SAPジャパン「IFRSは経営の問題だ」

 ERP最大手、SAPジャパンへのインタビュー記事です。IFRS適用で鍵の1つとなるのがITシステムの改修。低コストに抑えるためにITシステムの改修を最低限にしたいという企業も多いと思いますが、一方で、ITシステムを効率的に運用していない企業も多いのではないでしょうか。IFRS適用を期に、ITシステムの最適化を目指す企業も増えそうです。

3位:内部統制1年目の総括をしよう

 ここ数年、経理部の関心の1つは財務諸表に関係する内部統制の整備でした。金融庁は実施基準やQ&A集などを相次ぎ公表し、企業に内部統制整備を促しました。その結果はどうだったでしょうか? 内部統制制度の過去、現在、未来をとらえる連載企画です。

4位:2つの特徴で読み解く「次世代IFRS」への対応

 IFRSはよくムービングターゲットといわれます。つまり、動き続けるために適用の的が絞りにくいということです。企業はこの的をとらえるために最新情報をウォッチし続ける必要があります。そのウォッチ先として重要なのが、米国の動向です。日本のIFRSの動向は米国に追随している面があり、日本への影響は大きいといわれています。ニュース記事で公開しましたが、米国が「IFRS適用は2015年以降に後ろ倒し」という判断をしたいま、さらに情報収集は重要になるでしょう。

5位:金融商品の市場リスクを定量化、時価開示の新指針とは

 株の持ち合いなどが多いとされる日本企業に影響を与えそうな会計基準が日本基準のIFRSへのコンバージェンスで生まれました。従来、有価証券など一部の金融商品に限定されていた時価情報の開示対象を金融商品全般に拡大し、リスク管理体制についての開示を強化しています。

ニュース記事ランキング

 2月のニュース記事ランキングは以下です。公認会計士制度についての記事が大人気です。

1位:産業界が望む公認会計士資格の二段階化、その実現性は
2位:ノンプログラミングで帳票開発、ERP「Biz∫」に新ツール
3位:5年で18億円のコスト減、花王が一部経理業務をIBMに委託
4位:「IFRSで苦労するのは固定資産」、米オラクル担当者が日本企業に助言
5位:公認会計士試験合格者数が4割減、それでも就職難か
6位:「IFRSで一番やっかいな原則主義」にどう対応する?
7位:富士通がIFRS支援開始――国内勢の態勢整う
8位:注目集める公認会計士制度の新試験案、議論の収れんは
9位:IFRS対応連結テンプレート、オラクルとアクセンチュアが開発
10位:会議は踊る――会計士試験見直しで議論百出

 コーポレート・ガバナンスについて調べていると知らないことがあまりに多くあり唖然とします。IFRSや金融商品取引法はもちろんですが、会社法についても勉強する必要を実感しています。

 それではまた来月お会いしましょう!

前のページ1 2

@IT Sepcial

IFRSフォーラム メールマガジン

RSSフィード

イベントカレンダーランキング

@IT イベントカレンダーへ

利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | サイトマップ | お問い合わせ
運営会社 | 採用情報 | IR情報

ITmediaITmedia NewsプロモバITmedia エンタープライズITmedia エグゼクティブTechTargetジャパン
LifeStylePC USERMobileShopping
@IT@IT MONOist@IT自分戦略研究所
Business Media 誠誠 Biz.ID