米アイオナ、ECプラットフォームを入手
2001/2/17
米アイオナテクノロジー社は2月15日、米Netfish Techonologies社の買収を発表した。Netfishはビジネスプロセスの統合など、EC（電子商取引）の基盤技術を提供しており、アイオナはこれにより、XMLベースのBtoBシステム統合技術を手に入れることになる。
同社では「トータル・ビジネス・インテグレーション」と称し、企業向けに同社のアプリケーションサーバをベースとしたBtoBシステムソリューション戦略を展開中で、今回の買収は戦略上「とても重要なもの」としている。
Netfishは、XML基盤のBtoBソリューションとしてインターネットを介して企業と企業のアプリケーション接続する技術を提供しており、設立は1997年。EDIメッセージング技術も有しており、顧客にはシスコ・システムズ、エリクソンやNTTがある。日本進出も果たしたウェブメソッド（WebMethods）社のライバルと見られてきた（2000年12月1日付け記事「激化する国内BtoBサーバ市場。ウェブメソッドが参入｣参照）。
アイオナでは今後、「IONA Suite」としてNetfishの技術を同社のアプリケーション・サーバなどに組み込んだeビジネス・システムの基盤を提供していくという。
今回の買収により同社がNetfishに支払った金額は2億7000万ドル。アイオナは、IBMやBEAシステムズ、iPlanetなどとJavaアプリケーション・サーバ市場で競合している。2月2日に発表した、オブジェクト・ミドルウェア技術を持つObject Oriented Concepts社の買収など、このところ積極的に買収活動を進めており、市場でのポジション確立に向け着々と準備を整えている模様だ。
[関連リンク]
米アイオナの発表資料（英語）
日本アイオナテクノロジー
Netfish
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