メールマーケティングCRMベンダーのアイマス、本格進出

2001/5/10

 CRMベンダーのアイマスジャパンは5月9日、関係者向けにCRM製品「iMAS Enterprise V3.0 」の紹介を行うと同時に、日本における戦略を明らかにした。

 同社は韓国iMASの日本法人で、2000年10月に設立された。この「iMAS Enterprise V3.0 」が日本で発表される初めての製品となる。iMASは1998年に設立、金融などを中心に100社を超える導入実績を持つ。2000年の売上高は50ウォン(約5億円)。

「日本に(メール・マーケティングの)市場があるかと疑問視する声もあったが…」とユウ ミョンホ社長、「価値観が多様化すればコミュニケーションの重要性が増す。日本の市場はわが社が開く」

 「iMAS Enterprise V3.0」は電子メールの活用によりマーケティング活動を行うCRM製品。同社では顧客との最大のチャネルを電子メールと位置付け、HTMLメールによるCRM戦略が最も効果的としている。

 「HTMLメールは訴求力が高いが、日本では使われていないのが現状。まずはHTMLメール普及を促進する」と同社取締役戦略企画の若井直樹氏。当面は今のインフラで無理のないようコンテンツ容量を工夫し、ブロードバンド時代を見据えたHTMLメールの活用法を提案して行くという。

 製品は、100万通規模のパーソナライズされた電子メールを同時に高速配信できる。さらには、配信したメールのリアルタイムでのトラッキングとレポーティング機能も備えている。その他にも、ロードバランシングによる負荷分散、コンテンツ作成・管理を容易に行える機能、投資効果を複数の角度から測定する機能などもある。

 日本ではパートナー戦略を進めていく。すでに日本IBMなどと合意しており、パートナー数を増やして行く意向だ。

 日本法人設立以来、6カ月を市場調査と戦略立案に当てたという同社代表取締役社長のユウ ミョンホ氏は、「韓国の技術と日本の応用力、ビジネス力を合わせ、日韓で最も成功した企業を目指す」と日本市場にかける意気込みを語った。

[関連リンク]
アイマスジャパン
「iMAS Enterprise V3.0」製品概要

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