[SAPPHIRE 2001 TOKYO開催]
「SAPにお任せ下さい」と自信をのぞかせるSAP藤井社長
2001/7/6
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| 共同会長兼CEO ヘニング・カガーマン（Henning Kagermann）氏 |
SAP ジャパンは7月5日から2日間、都内でユーザーカンファレンス「SAPPHIRE 2001 TOKYO」を開催中だ。初日の5日は、独SAP 共同会長兼CEO ヘニング・カガーマン（Henning Kagermann）氏、同社代表取締役社長 藤井清孝氏が基調講演を行った。
ハイテク業界では業績不振に陥る会社が少なくないなか、今年1月にSAPが発表した2000年度決算報告によれば、売り上げは63億7000万ユーロ（約6928億3500万円）、前年比23％増を記録した。総売り上げの約38％を占めるライセンス収入のうち、インターネット対応のERPベースのeビジネスソフトウェア「mySAP.com」の収入が半分以上の53％となった。
冒頭では、「“ドットコム”に代表されるニューエコノミー時代は終わった」という言葉ではじまるビデオを上映した。“ニュー・ニューエコノミー時代では、ビジネスの基本が見直され、統合されたバリューチェーン・システムを構築した企業が生き残る”というメッセージだ。
その後登壇したカガーマン氏は、バリューチェーンの創造の重要性を訴えた。「インターネットは確かに革新的な技術。だが、ビジネスモデルを確立していなかったためにドットコム企業が倒産していったのだ。われわれが学んだことは、eビジネスシステムの構築には時間がかかるということ、経済原理や企業戦略の基本はいつの時代も変わらないということだ」と、世界がドットコム・ブームに沸いた時代に、SAPは自社の主張を貫いてきたことを強調する。
カガーマン氏はビジネスが成功するために不可欠な要素として、戦略、変革、顧客開拓、収益性、継続性／発展の5点をあげた。そして、これらをポイントソリューションで解決するのではなく、トータルで解決することが必要として、同社製品「mySAP.com」をアピールした。「SAPはビジョンを語るだけではない。実際に製品化している」。
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| 藤井社長 BtoBに関しては「ビジネスモデルを変えるのではなく、まずは現実のビジネスモデルをサポートする形で進化する」 |
昨年SAP ジャパンの代表取締役社長に就任した藤井社長は、日本を含め同社の業績が好調なことに触れた。ジャパンでも2001年上半期の業績は30％以上の成長を遂げたという。ライバル社から賞賛の言葉として、元オラクル社長のRay Lane氏のコメント「ERPに関してはSAPが他社の何倍も優れている」をビデオで紹介した。「ネットワーク時代に入ってもわれわれは正しい道を歩んでいるといえる」（藤井社長）。
これからの企業ビジネスのソリューションとしてSAPでは、コラボレーション、インテグレーション、従業員エンパワーメントの3つを提供するという。その土台となるのはERPだ。「ERPは企業資産であり、全社的導入により価値を最大限に発揮できる。ERPの整備なしにはSCM、CRMは成功につながらない」とERPの重要性を説いた。
最後に、「SAPにお任せ下さい」と藤井社長。同社が信頼できるパートナーであることを立証するものとして、他社の2〜3倍という圧倒的なユーザー数、業種別のソリューション提供、基幹業務を任せられる企業カルチャー、豊富な導入事例・成功事例などを挙げて講演を締めくくった。
また、同イベントにプラチナ・スポンサーとして参加しているサン・マイクロシステムズでは同日、パートナー企業向けのプログラム「Sun/Solaris SAP Basis Alliance」を開始することを発表した。「Sun Enterprise 10000」などサンの大型サーバ製品とSAPの「mySAP.com」の導入を促進するため、技術支援や情報共有を行っていく。
（編集局 末岡洋子）
[関連リンク]
SAPPHIRE
2001 TOKYO
SAP
ジャパン
サンの発表資料（「Sun/Solaris
SAP Basis Alliance」）
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