Linuxのカーネルを検証するサービス、OSDLから
2001/10/17
米オープン・ソース・デベロップメント・ラボ(OSDL)は現地時間10月15日、Linux開発者向けにパフォーマンス検証サービス「STP(Scalable Test Platform)」の提供を開始すると発表した。
STPは、開発者が測定方法や検証方法を選択して、Linuxシステムの性能と拡張性をテストできるサービス。OSDLのサイトから利用が可能で、カーネルパッチやアップグレードは同組織のテストラボに送られ、1‐way〜16‐Wayまでのシステムで検証することができる。
STPでは、ベンチマークソフトのdbench、LMBench、Bonnieや、Linux Test Projectで開発されたライブラリを利用する。検証データはすべてアーカイブに保存される。ユーザーはそのデータをOSDLのサイト上に公表することも可能。
これまでLinuxカーネルの機能強化に関して、検証を行うリソースが提供されていなかった。OSDLでは、STPは簡単に利用できる検証手段としてオープンソース・コミュニティのニーズにこたえるとしている。「STPは大規模システムの検証に必要な、安定した環境を提供する。これにより開発コードを早い段階から検証できるようになり、開発者の労力を最小限にとどめることができる」とOSDLラボのディレクター Timothy Witham氏はコメントしている。また、検証結果の公表によるメリットも期待できるという。
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OSDLのSTPのページ
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