CTstageの新シリーズは.NET Frameworkを採用
2002/4/24
沖電気工業は4月22日、CTI(Computer Telephony Integration)にIPテクノロジを融合した統合コミュニケーションシステム「CTstage 4i for .NET」を、7月1日より順次出荷すると発表した。
CTstageは、電話、FAX、電子メール、ボイスメールをユニファイド・メッセージとして一元的に管理するシステム。今回のバージョンでは、プラットフォームにMicrosoft .NETを採用し、SIP(Session Initiation Protocol)やIPv6に対応させることで、よりIPペースの情報システムとの統合性を高めた。
さらに、従来のUnPBX(Private Branch eXchange)アーキテクチャに加えて、ソフトスイッチアーキテクチャを採用することで、IPベースでテレフォニー制御が可能となり、300席レベルの大規模コンタクトセンタや1000端末レベルのユニファイド・メッセージング・システムを構築可能となった。また、従来のアナログ電話、FAX以外に、Windows MessengerなどによるPCやPDAを使ったソフトフォン、PHS、IP電話を電話端末としてサポートする。さらに.NET Frameworkの採用により、CTstageの機能を利用した高度な通信アプリケーションを開発できる。
このほか、CTstage製品だけでなくアライアンス会社の製品やサービスなどを「CTstage Frameware」と定義し、トータルな商品として推奨することも併せて発表された。
呼制御などのテレフォニー技術に優れた沖電気と.NETテクノロジのマイクロソフトの結束をアピールしてがっちり握手する沖電気の篠塚勝正代表取締役社長(左)、同 坪井正志MMカンパニープレジデント(中央)、マイクロソフトの阿多親市代表取締役社長(右) |
沖電気工業の篠塚勝正代表取締役社長は「CTIといえばCTstageだという評判をもらっている。ブランドをコアコンピタンスとしてがんばりたい」と述べた。また、同社で同製品を担当するマルチメディアメッセージングカンパニーの坪井正志プレジデントは、「従来のCTIから、IP、ブロードバンド、ユビキタスという付加価値の高いコミュニケーションを企業のみならず、キャリアベースにまで提供することが大きな狙いだ」と、その意気込みを語った。
沖電気とコンピュータテレコミュニケーション分野で業務提携関係にあるマイクロソフトの阿多親市代表取締役社長は、「21世紀のコミュニケーションは、IPベースとなることでプログラマブルになり、マルチメディア化、ユニファイド・メッセージ化する。今回の製品は情報と通信の垣根を下げるもの」と賛辞を送った。
製品はソフトウェア・ハードウェア(IBM eServer xSeries 360)一体型で、標準価格はUnPBXモデル(外線69、内線0など)で1732万円、ソフトスイッチモデル(1000端末/1システム)で6000万円より。7月1日より順次開始され、ソフトスイッチモデルは2002年秋から出荷開始の予定だ。
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