NEC、短期導入を実現する基幹システム向けLinuxソリューション

2002/5/28

 日本電気(NEC)はLinux戦略をさらに前進させ、基幹システムでのLinux活用のソリューション体系「NEC エンタープライズLinuxソリューション」を発表した。品質保証のほか、短期導入も特徴となっており、NECシステムテクノロジーとNECソフトの3社で推進していく。

 同ソリューションは、基盤となるソフトウェア製品群「Linuxシステム基盤パッケージ」、および、このLinuxシステム基盤パッケージに関する技術支援やコンサルティングを行う「Linuxシステムプロフェッショナルサービス」、運用支援と障害対応などの「Linuxシステムサポートサービス」で構成される。

 Linuxシステム基盤パッケージは、基幹システムでの利用を前提として品質や性能などを事前に評価したソフトウェア製品群。運用管理やWebサーバなどの機能ごとにLinuxカーネル、ツール群、パッチ、インストールツールなどが含まれる。同社は、日本IBMら4社とともに、Linuxのエンタープライズでの利用に向けた技術研究を進めているが、この研究プロジェクトの成果も同ソフトウェア群に盛り込んでいくという。

 Linuxシステムプロフェッショナルサービスでは、プロトタイプ構築、OSS(オープンソースソフトウェア)利用支援、性能分析支援、マイグレーションの4つの面からの情報提供や技術支援を行う。

 Linuxシステムサポートサービスでは、セキュリティや障害情報、Linuxに関する最新情報をユーザーごとの専用ポータルや電子メールで提供するサービス。

 なお、NECシステムテクノロジーでは、新ソリューション提供に合わせ「Linux Solution&Technoligy Center」を新設、ソリューション開発やシステム構築支援などを行う。

 価格は、Linuxシステム基盤パッケージが個別見積もり、Linuxシステムプロフェッショナルサービスが50万円〜、Linuxシステムサポートサービスが50万円〜。NECによると、Linuxの導入は、従来から多かったネットワークサーバ用途以外にも、データベースサーバのプラットフォームなど、範囲が拡大しているという。3社では、同ソリューション関連で3年間に600システムの販売を目標としている。

[関連リンク]
NECの発表資料
NECシステムテクノロジー
NECソフト

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