LAN市場の成長はギガビットの動向に依存

2002/6/20

 IDC Japanによると、国内LANスイッチ市場は今後5年、年平均成長率15.9%で成長し、2006年には市場規模が4887億円に達する見込みという。投資の中心はレイヤ3、広域LAN、IP-VPNなどの新技術で、投資対効果に高い関心が寄せられている。

 同社によると、2001年の国内LANスイッチ市場は2000億円をわずかに上回る実績となった。景気停滞からIT投資抑制の動きがあるものの、この市場は緩やかに右肩上がりで成長すると予想している。同社では2006年まで年平均成長率15.9%で成長し、2006年の市場規模は4887億円程度に拡大すると見ている。この年平均成長率を出荷ポート数ベースで見ると14.7%となる。

 ネットワーク分野では、ギガビット、10ギガビット、レイヤ3スイッチングなどの新技術が注目を集めている。同社によると、高速ルーティング技術のレイヤ3およびレイヤ4〜7は、広域LANやIP-VPNへのニーズの高まりから今後必須となるという。価格の下落も相まって、将来の拡張を意識した購入が進みそうだ。

 ギガビットイーサネットに関しては、大規模ユーザーや通信キャリアなどから導入が進むという。「10ギガビットイーサネットの標準化が固まるとともに進行する」と同社 コミュニケーションズリサーチ アナリスト 矢入純子氏は述べ、今後、ベンダから製品提供が進むとともに価格が下落し、出荷は順調に推移するとしている。ちなみに10ギガビットイーサネットの導入にはある程度の時間を要する見込みという。

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IDC Japan

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