BtoB標準、ebXMLの相互接続テストが日本で成功

2002/10/2

 電子商取引推進協議会(ECOM)は、ebXML製品などのebXMLメッセージサービスの相互接続実証実験に成功したと発表した。これは、同協議会が公開した。異なるベンダが開発したebXML製品間における相互接続性を検証するためのガイドラインである「ebXML相互接続テスト共通仕様書」(第1.0版)に従って行われたもの。

 今回公開した仕様書は、ebXML製品間での相互接続実証実験の具体的な手順や方法、クリアすべきテスト項目などを規定したもの。今年7〜9月にかけて実施された接続実証実験では、こうした基本的な実験のほか、高信頼性機能についての実験も行った。なお、実験に参加したのは富士通、日立製作所、NEC、インフォテリア、日本電信電話の5社。実験結果はすでにebXMLの標準化作業を行っているOASISにフィードバックしたという。

 ebXMLは、UN/CEFACTとOASISがBtoBの標準仕様策定を目的に設立した団体で、2001年5月にXMLを用いたBtoBの国際電子標準仕様であるebXML 第1版を公開した。今年9月には、OASISが通信層のebXMLメッセージサービス仕様を正式に採用し、BtoBプロトコルの標準として急速に広まり始めている。現在、これらの仕様に基づいた製品が出荷されているが、今回の実験は、実際に異なる製品間で相互接続しても問題がないことをユーザーにアピールする狙いがある。

 ECOMでは今後、実証実験への参加製品を増やすとともに、ebXMLメッセージサービスが備えているセキュリティ機能などの実証実験も進めるという。また、ebXMLアジア会議を通じてアジア各国との実験も行う予定だ。

[関連リンク]
電子商取引推進協議会

[関連記事]
分散コンピューティングとWebサービスとの微妙な違いは? (@ITNews)
富士通のInterstage最新版は、世界へ飛躍する挑戦状か? (@ITNews)
XMLコンソーシアム、財務情報の電子開示の推進で協業 (@ITNews)
「J2EEと.NETは共存、統合可能なWebサービス構築を」とBEA (@ITNews)
XMLの父が分裂したBtoBの統一を語る (@ITNews)
ebXMLって何? (XML eXpert eXchange)
BtoBを支える「ビジネスプロトコル」の全貌 (XML eXpert eXchange)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)