「中規模NASのルールを変える」、EMCジャパン

2003/1/9

 イーエムシー ジャパンは1月8日、ファイルサーバ「Celerra(セレラ)」のエンタープライズNAS機能とネットワーク・ストレージ・システム「EMC CLARiX(クラリックス)」の特徴を統合した中規模パッケージ「EMC Celerra NS600ネットワーク・サーバ」を発表した。価格は1テラバイトあたり2500万円。EMCのストレージ・プラットフォーム・オペレーションズ担当執行副社長デビッド・ドナテリ氏(David Donatelli)は、「Celerra NS600は中規模NASにおけるルールを変える」と意気込む。

 Celerra NS600は、EMCのエンタープライズNAS OS「DART(Data Access In Real Time)」の機能と、CLARiXストレージ・アーキテクチャを統合した中規模NASシステムである。最大の特徴は、複雑なアドオン・クラスタリングを行うことなく、同程度の性能を提供できることだ。

 EMCのエンタープライズ・ストレージ・グループ シニア・アナリスト スティーブ・ケニストン氏(steve keniston)によると現在のNAS市場は、「複数のNAS機器を後付けでクラスタリングする状況に陥っている」という。データ容量が増えるごとにシステム拡大のニーズは増加するが、コストとパフォーマンスが必ずしも正比例するとは限らない。

 EMCでは、Celerra NS600を「高可用モード」で構成した場合、他社の同クラスのNASソリューションと比較して、約半分の価格で提供できる、とコストパフォーマンスの高さをアピールしている。

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イーエムシー ジャパン

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