主要ストレージベンダが推進するCIM
2002/10/18
ストレージ・ネットワーキングの推進団体であるSNIA(Storage Networking Industry Association)に所属する日立製作所、米IBM、米サン・マイクロシステムズ、米ベリタスソフトウェアの4社は10月16日、各社がCIM(Common Information Model)/WBEM(Web-Based Enterprise Management)に対応したストレージ管理ソフトウェアを出荷し、SMI(Storage Management Initiative)の仕様を推進していくことで合意したと発表した。
CIM/WBEMは、マルチベンダ環境のストレージ・ネットワーク管理において、フレームワークとなる技術。CIM/WBEMに準拠することで、ヘテロジニアスなSAN環境においても、ストレージ管理が容易になる。今回発表を行った4社はそれぞれ、自社が提供するストレージ管理ツールのCIM/WBEM対応を2003年までに完了させる予定だ。これにより、SNIAが支持するストレージ管理の業界標準仕様であるSMI(以前までは「Bluefin」のコード名で呼ばれていた)のサポートを積極的に行えるようになるという。
ここ数年、ストレージ業界の大手ベンダが参加するSNIAの活動などにより、SANの世界に標準が確立され、マルチベンダ環境でのSAN構築に必要な下地が整いつつある。今回発表のストレージ管理のフレームワークも、その取り組みの一環だといえるだろう。だが、標準とはあくまで机上の仕様書であり、本格的なマルチベンダ環境の推進のためには、より積極的な相互接続検証が重要となってくる。今回の発表においては、自社管理ツールのCIM/WBEM対応だけでなく、相互接続検証や自社のCIMプロバイダ(SMIエージェント)を他社がテストできる環境の推進など、この部分を強く意識したものとなっている。
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