モバイル機器のニーズにこたえたモンタビスタの新組み込みLinux
2003/1/10
米モンタビスタソフトウェアは携帯電話やデジタルテレビ、セットトップボックスなどのコンシューマ電子機器向けの組み込む用Linuxシステム「MontaVista Linux Consumer Electronics Edition 3.0」(CEE)を今年3月までに出荷すると発表した。コンシューマ電子機器を対象にした組み込みLinuxは業界初だという。
CEEでは開発環境も同時に提供される。CEEは低消費電力やメモリサイズの制限、起動・再起動時間の短縮などモバイル機器で必要とされる機能を搭載しながらも、モンタビスタの主力製品「MontaVista Linux Professional Edition」の利点をすべて取り入れているという。
CEEはモバイル機器やデジタル家電のほかに、車載システムなどでも利用できる。コンシューマ向け電子機器に対応したプロセッサをターゲットにしていて、テキサス・インスツルメンツの「OMAP 1510」「OMAP 5910」、IBMの「PowerPC 405LP」などのプラットフォームをサポート。ほかのプラットフォームにもサポートを広げる方針だ。
モンタビスタの既存の組み込む用Linuxはすでに世界で100社以上が採用。携帯電話からPDA、車載アプリケーション、カラオケなどで利用されている。CEEの登場でモバイル機器を中心に組み込み用Linuxの市場がさらに広がることが期待される。
[関連リンク]
モンタビスタソフトウエアジャパンの発表資料
[関連記事]
「政府としてオープンソースを支援」、経産省IT産業室長が強調
(@ITNews)
組み込みソフトウェア開発の現場で何が起こっているのか
(@ITNews)
99.9999%を実現、通信事業者向けLinux
(@ITNews)
組み込み市場制覇に向け、準備を整えるマイクロソフト
(@ITNews)
組み込み市場でのLinuxの有望性を説くモンタビスタ
(@ITNews)
情報をお寄せください:
最新記事
|
|