ストレージ・ネットワーク管理ソフト最新版登場、マクデータ
2003/2/14
シニアプロダクトマネージャのマット・バウター(Matt Vawter)氏 |
日々増殖するストレージ・ネットワークをいかに効率よく管理し、投資の回収を行うか? 今、ストレージ関連ベンダのマーケティング戦略はそこに注がれている。もちろん、製品の性能向上は欠かせない売り文句だが、そこにも効率的で簡単な管理を実現し、ROIの最大化を行うという名目がつきものだ。マルチベンダ(異種混在環境)対応も忘れてはいけない。
マクデータは2月13日、ストレージ・ネットワーク管理ソフトウェアの最新版「SANavigator3.5」を発表した。「SANavigator3.5」は、マルチベンダのファブリック環境におけるゾーニング(アクセスパスの管理)やマルチベンダ環境でのLUN(Logical unit number:論理デバイス)管理とロールベースのユーザーアクセスが可能。つまり、データセキュリティの強化と保存データの一元化を実現するストレージ管理ソフトウェアである。3.5では、セキュリティ、資産管理、ビジネスレベルのビュー、ネットワークの診断機能などを強化した。シニアプロダクトマネージャのマット・バウター(Matt Vawter)氏は「IT管理者は資産、コスト、データへのアクセスを制御するとともに、複雑な異種混在環境のミッション・クリティカルなストレージ・ネットワークを管理できるようになるだろう」と話す。
前バージョン(3.5もだが)は、日立データシステムズやIBM、EMC、ヒューレット・パッカードといった大手ベンダにOEM供給されているが、「日本国内ベンダへのOEM網拡大を計画している」(バウター氏)というように、同社では、日本市場でのさらなるイニシアティブ獲得を狙っている。また、国内販売代理店網も、兼松エレクトロニクス、ネットマークスに加え、「さらに増やしていく」(バウター氏)考えだ。
バウター氏によると同社のスイッチ製品群は「フォーチュン100社中70社以上に導入済み」という驚異的な普及率を誇り、さらにはIDCジャパンの調査結果も引き合いに出し、「日本国内のエンタープライズ市場におけるiDCダイレクタで90%以上の市場シェアを獲得」(バウター氏)しているほどの独占的な存在だという。
(編集局 谷古宇浩司)
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