国内サーバは今後5年間、マイナス成長

2003/4/22

 2003年における国内のサーバ市場の出荷金額の予想は6923億円で、前年比でマイナス10.5%になる。これは調査会社IDC Japanが4月21日に発表した調査予測によるもの。深刻なのは、今後2007年まで、7年連続でマイナス成長が続くと予想している点かもしれない。2007年の市場規模は6307億円となり、年平均マイナス4.0%になると予想する。

 2002年の国内サーバ市場の成長は−11.1%の7731億円で、2003年はマイナス10.5%の成長になる。IDC Japanでは、今年も国内企業のIT投資抑制傾向が続き、これがサーバ市場の回復を阻害する最大の要因だとする。多少市場にとって希望が持てるのは、今年後半からIAサーバなどの低価格製品は緩やかな回復基調に戻るとする点だろう。そのため、2003年のサーバの総出荷台数自体は、2002年実績よりも1%上回ると予測している。2004年以降もIAサーバの出荷台数は伸び、年平均2.2%(2002年から2007年)のプラス成長になるという。これに対してUNIXサーバ市場については、UNIXサーバからIAサーバ/IA64サーバへの需要シフトが起き、平均成長率はマイナス7.8%になる。メインフレーム市場は買い替え需要があるものの、平均年マイナス7.1%ずつ市場が縮小するという。

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IDC Japan

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