Windows Server 2003の発売日決定、ライセンス版は6月2日

2003/5/16

ライセンス版のほかにパッケージ版でも提供される「Windows Server 2003」の「Enterprise Edition」と「Standard Edition」

 マイクロソフトは、「Windows Server 2003」のボリュームライセンス版を6月2日、パッケージ版を6月25日に発売すると発表した。合わせて、「Visual Studio .NET Version 2003」、64ビット版の「SQL Server 2000」の発売日も発表した。

 開催中のイベント(5月15日〜16日)、「the Microsoft Conference + expo 2003」で同社代表取締役社長の阿多親市氏は、「マイクロソフトは時代のニーズに合わせてサーバOSをバージョンアップさせてきた。この10年間の集大成がWindows Server 2003だ」と述べて、新製品への自信を見せた。

 Windows Server 2003は、大規模ミッションクリティカルシステム向けの「Datacenter Edition」と、企業システム向けの「Enterprise Edition」、ファイルサーバやプリントサーバ用の「Standard Edition」、ホスティングサービス向けの「Web Edition」の4種類を用意。Datacenter EditionとEnterprise Editionには32ビット版とは別に64ビット版を用意する。

 Datacenter EditionはOEM版のみで、サーバベンダがシステムにインストールした状態で出荷する。64ビット版のEnterprise Editionはパッケージ販売はなく、ボリュームライセンス販売だけとなる。Web Editionは、ボリュームライセンスの「Select」と「Service Provider License Agreement」での提供になる。つまり、パッケージ販売されるのは、ともに32ビット版のEnterprise EditionとStandard Editionの2種ということになる。

マイクロソフト 代表取締役社長の阿多親市氏

 マイクロソフトは、Visual Studio .NET Version 2003と、64ビット版SQL Server 2000のボリュームライセンス版を6月2日に発売する。Visual Studio .NET Version 2003はパッケージ版も6月25日に発売予定となっている。マイクロソフトは、今年中にOfficeの次期バーションや「Exchange Server 2003」、「SharePoint Portal Server 2003」も発売する予定で、製品ラッシュが続くことになる。

 阿多氏はthe Microsoft Conference + expo 2003の中で、Windows Server 2003のセキュリティ向上や高可用性を強調。「Windows Server 2003 RC1では連続稼働率が99.98%だったが、製品版では99.99%を達成できるようにしたい」と述べた。阿多氏は同時に「Windows NT 4.0からは約8倍、Windows 2000 Serverからは約4倍に連続稼働率は向上している」と指摘。企業基幹システムへWindows Serverを浸透させていく意欲をあらためて示した。

(垣内郁栄)

[関連リンク]
マイクロソフトの発表資料(1)
マイクロソフトの発表資料(2)
マイクロソフトの発表資料(3)
マイクロソフトの発表資料(4)

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