運用管理のビッグウェーブが到来する、NetIQ

2003/6/11

NetIQの代表取締役 市原裕行氏

 NetIQは、「Windows Server 2003」にも対応したアプリケーション運用管理ツールの新バージョン「AppManager 5.0J」を8月末に発売する。AppManagerは前バージョンの4.3からUNIXやLinuxの監視にも対応。新バージョンでは対応アプリケーションが増加した。

 AppManagerはWindowsやUNIX、Linuxで稼働しているアプリケーションのパフォーマンスをグラフなどでリアルタイムに表示。複数のサーバ、アプリケーションをリモートで集中監視できる。

 新バージョンの5.0Jは、Windows Server 2003に対応。修正モジュールがサーバに適用されているかや、自動アップデートでダウンロードされたプログラムが実際にOSにインストールされているかを監視できる。全国に支社があり、膨大な数のWindows Server 2003搭載サーバを使っている場合でも、中央からすべてのサーバを管理し、セキュリティのレベルを統一できる。

 5.0Jはサーバに障害が起きた際にリモートで、障害内容を調査できる「Diagnostic(診断)コンソール」を新たに搭載。エージェントをインストールすることなく、サービス停止や再起動などすべての操作がリモートで可能になる。NetIQでは、通常の監視に加えて、Diagnosticコンソールで調査することで、「最適な補完関係を実現できる」としている。

 監視対象のアプリケーションも増加した。新たに「Apache Web Server」や「BEA WebLogic」、「Veritas NetBackup」などに対応。「IBM WebSphere」や「Oracle」、「SAP R/3」にも今後のバージョンで対応させる考えだ。「Active Directory」や「Exchange Server」、「Lotus Domino」などのレスポンスタイムが適切な状態に維持されているかを監視するモジュールもある。Webサイトでの作業を自動実行し、適切なパフォーマンスで処理されるかを測定するモジュールも追加される。

 NetIQの代表取締役 市原裕行氏は、「UNIX、Linuxの運用管理を強化して、企業が最終的にコストを下げられるようなソリューションを提供したい」と説明。「運用管理の大きな波がきている」と述べた。

(垣内郁栄)

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