システム管理のコツは「見せる×つなげる×導く」
2003/2/20
システムが大規模かつ複雑化する中で、企業システムの運用担当者の負担は増大し続けている。NRIデータサービスが主催したイベント「システムマネジメントイノベーション2003」では、講演者からこの負担を軽減する提言が相次いだ。システム管理のコツは「見せる×つなげる×導く」にあるという。
NRIデータサービスのMSP事業本部 千手サービス事業部長 渡辺浩之氏は企業システム運用の課題として、「運用ツールがそれぞれ個々に存在している。必要な情報は人間が集め、判断する必要がある」と指摘。解決法としては「運用ツールを相互連携させて、情報を集約。必要な情報を必要な人に見せることが重要」と述べた。
NRIデータサービスのMSP事業本部 SEN事業グループ シニアマネージャ 野村典文氏 |
この解決法を基にNRIデータサービスが策定したのが、「運用を革新する新コンセプト」という「View×Hub×Rule」。NRIデータサービスのMSP事業本部 SEN事業グループ シニアマネージャ 野村典文氏は新コンセプトについて、「View(見せる)は人の役割に応じて本当に必要な情報だけを見せること。Hub(つなげる)は運用ツールの統合化ではなく、人の役割に応じて情報を連結すること。Rule(導く)は人の役割に応じて、必要な運用へと導く」と説明した。
NRIデータサービスではこのコンセプトに基づいた運用ツール「Smart Enterprise Navigator」を開発した。運用担当者や運用オペレータ、運用責任者など、システム担当者の役割に応じた運用管理機能がある。野村氏は「目的は運用フローをいかにシンプルにするかということ」と説明。Smart Enterprise Navigatorを導入することで、運用品質の向上と作業コストの削減が可能になるという。
(垣内郁栄)
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