PCリサイクルが10月開始、回収は1台3000円
2003/9/25
不要になった家庭向けPCをPCベンダが回収し、部品などを再利用するPCリサイクルの取り組みが10月1日に始まる。その場合、ベンダにPCを回収してもらうのは有料となる。小規模なオフィスやSOHOでは量販店などで家庭用のPCを事業利用で購入するケースも多い。家庭用PCはこれまで自治体などが無料または小額で回収していた。しかし、10月以降は事業所が家庭用PCを購入するケースでも回収は有料になる。
JEITAのパソコン3R推進事業委員会 委員長 片山徹氏 |
リサイクルの対象となるのは家庭用に販売されたデスクトップPC、ノートPC、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ。ユーザーが不要なPCを回収してもらうには、Webサイトなどからベンダに申し込み、日本郵政公社の“ゆうパック”を使って郵送する。ベンダは郵送されたPCの部品をリサイクルする。今秋以降に発売されるPCには、料金にPCリサイクルの回収料金があらかじめ含まれている。製品価格に回収料金が含まれていることを示す“PCリサイクルマーク”が付いた製品であれば、ユーザーは新たな負担なくベンダに回収を依頼できる。
今夏以前に販売されたPCや、電子情報技術産業協会(JEITA)のパソコン3R推進事業に参加しないベンダのPCを回収してもらう場合は、ユーザーは新たに回収費用を負担する必要がある。回収費用は各社横並びで、デスクトップPCが3000円、ノートPCが3000円、CRTディスプレイが4000円、液晶ディスプレイが3000円となっている。
事業系のPCのリサイクルは2001年4月に始まっている。しかし、小規模なオフィスなどでは事業系PCでなく、量販店などで家庭用PCを購入するケースも多く、リサイクルにまわされることが少なかった。家庭用PCのリサイクルが10月に始まることで、回収率の向上が期待される。JEITAのパソコン3R推進事業委員会 委員長 片山徹氏(NEC執行役員常務)によると、出荷ベースにおける推定回収率は97〜98%に達する。回収から漏れるのは自作PCやJEITAのパソコン3R推進事業に参加しないベンダのPCなど一部になるようだ。
(垣内郁栄)
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JEITAパソコン3R推進事業委員会
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