Oracle Databaseを60%引きで手に入れる

2003/12/26

 日本オラクルは、中小規模で利用されるOracle Database向けに新しいソフトウェアライセンス「Oracle Standard Edition One」を設けると発表した。
 
 Oracle Standard Edition Oneは、2003年10月8日に米オラクルが発表した新ソフトウェアライセンスを日本国内で展開するもの。Oracle Databaseの利用を1プロセッサのみ搭載可能なサーバに限定することで価格を抑えた。プラットフォームのOSは問わない。システムの成長により、マルチCPUやサーバの冗長構成などに対応したOracle Database Standard Editionへのアップグレードが可能。

 価格は、Processorライセンスが74万9400円。指名ユーザーライセンス体系であるNamed User Plusライセンス価格は2万4400円/1Named User Plus 。Named User Plusライセンスを適用する場合、最少ユーザー契約数は1コンピュータあたり5ユーザーとなっている。このほかに保守料であるStandard Product Services料金が、Processorライセンスの場合で年間16万4868円、Named User Plusライセンスで年間5368円かかる。ProcessorライセンスのSoftware Updates料金は年間11万2410円、Named User PlusライセンスのSoftware Updates料金は年間3660円となっている。

 中小規模のデータベースシステムを開発するユーザーは、Oracle Standard Edition Oneの導入で、従来のOracle Standard Editionに比べてProcessorライセンスで60%引き、ユーザーライセンス定価で35%引きの価格でOracle Databaseを入手できることになる。この領域では厳しい予算での開発が余儀なくされることが多く、性能以前に価格でOracleがはじかれる面があった。今回の新ライセンス体系で、大規模分野ばかりではなく中小規模システムにおいても、Oracleの存在感を拡大したいという同社の意図が見てとれる。

(吉田育代)

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日本オラクルの発表資料

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