システム構成の変更作業時間を最大90%短縮、JP1の新機能
2005/3/4
日立製作所は3月3日、統合システム運用管理ソフトウェア「JP1 Version7i」のシステム構成管理機能を強化したと発表した。今回行う機能強化では、業務の負荷変動に対応したサーバ自動割当機能を追加することで、システム構成の変更作業時間を「最大約90%短縮可能」(同社)としたほか、セキュリティ管理機能やITIL対応機能の強化も施した。
構成管理機能の強化において、追加したコンポーネントは3つ。1つ目はサーバのハードウェア情報を一元的に収集・管理する「JP1/ServerConductor」。2つ目は業務システムの論理的な構成とハードウェア情報の対応を管理する「JP1/Integrated Manager-Central Information Master」。最後は、運用シナリオの自動運用を管理する「JP1/Automatic Job Management System2-Scenario Operation Manager」である。
企業の基幹システムにおけるハードウェアリソースの統合化や仮想化といったニーズは、現在ではさらに進化し、システム全体の運用や管理の自律化・仮想化にまで拡大している。さらに、システム内のセキュリティレベルの均一化、ITILに対応することによる運用・管理業務そのもののTCO削減など、企業が基幹システムの運用・管理に求める基準は年々高くなっているのが現状である。
このような状況では、ハードウェアの物理的な構成情報と業務システム機能との対応付けをシステム構成台帳などで管理するといった手動での対応はほとんど役に立たない可能性が高い。同社が「JP1 Version7i」で行った構成管理機能の強化により、サーバ拡張に伴うプログラムのインストールや構成に合わせた環境設定、サービスの起動・開始などの一連の作業を自動化し、簡略にした。
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JP1 Version 7i
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