W-ZERO3はすでに2000社で利用されている〜ウィルコム
2006/1/28
マイクロソフト、ウィルコム、シャープシステムプロダクト、システムズナカシマの4社は1月27日、営業現場においてウィルコムの端末「W-ZERO3」を利用したソリューションを紹介するセミナー「W-ZERO3法人向けソリューション共催セミナー」を開催した。
マイクロソフト 戦略技術室 室長 佐藤勝大氏 |
佐藤氏はW-ZERO3の画面の大きさもポイントだとした。多くのモバイルソリューションでは細かい数字のやりとりなどを行うが、「携帯電話の2.xインチの液晶画面では、ビジネスで利用する細かい画面を表示するのは難しい。その点、W-ZERO3の3.7インチ液晶はソリューションに広がりを持たせた」と説明した。
また、W-ZERO3が搭載している「Windows Mobile 5.0」にも言及。「Officeソフトの閲覧・編集が可能な点が大きい。外出先の生産性を向上させるだろう。また、リモートから端末を使えなくするなど、セキュリティ面も向上している。端末メーカーであるシャープや、キャリアのウィルコムと今後も協力していき、企業がモバイル端末を使いやすい市場を作っていきたい」(佐藤氏)とコメントした。
シャープ 情報通信事業本部 新携帯端末事業部 商品企画部販売促進グループ 副参事 増本哲夫氏 |
増本氏はW-ZERO3の中でも、「特にキーボードには思い入れがある」という。Zaurus時代から熟成させたキーボードは、親指入力を前提に改良に改良を重ね、扇型のボタン形状や大きさなどに相当こだわった作りだとした。また、Windows Mobileの基本機能に加え、シャープ独自の追加機能としてFlashに対応させたり、「Opera 8」(無償)や「Net Front V3.3」(有償)に対応している点がポイントだとした。増本氏は、「W-ZERO3はアプリケーションを開発することで、その利便性や価値が大きく向上する。サーバ連携や情報の共有が特に重要だ。そのようなものを自社開発できない場合にはSIerに頼るのも必要だろう」と語った。
ウィルコム ソリューション営業本部 第三営業部 課長 丸正宏氏 |
続いて、2005年12月14日より開始した「ウィルコム無線LANオプション」の試験サービスを説明。このサービスは、W-ZERO3購入者が2006年5月31日までの間、初期登録料、月額利用料がともに無料で無線LANが利用できるサービス。6月以降は、登録料1500円、月額700円/1600円(コースによって異なる)が必要となる。
ウィルコムの活用事例では、インターネットVPNの接続サービスを紹介した。春以降に提供するVPNのクライアントソフトを利用すれば、W-ZERO3にてインターネットVPNサービスを利用できるようになるとした。増本氏は「W-ZERO3がリリースされてから約1カ月だが、すでに2000社で利用されている。利用エリアも拡大しており、全国のエリア人口カバー率は、2006年3月末で99%、2007年3月末にはほぼ100%になる。基地局も16万局まで増加し、全国の信号機の数と同数になるまで増えている。今後は、サービスエリア面でも期待してほしい」と語った。
(@IT 大津心)
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ウィルコムのW-ZERO3紹介ページ
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