コベルコシステム、24時間365日の経験を生かしたITIL構築サービス
2006/10/5
コベルコシステムとBMCソフトウェアは10月4日、コベルコシステムがBMCの「Remedy IT Service Management Suite」を用い、ITILに基づくITサービス・マネジメントに関する包括的なサービスを10月10日に提供開始すると発表した。
コベルコシステムの新たなITIL関連サービスの名称は「i-Kissサービスメニュー」。その最大の特徴は、同社におけるシステム運用管理の経験を盛り込んだ具体的なテンプレートを基にしていることだ。
同社取締役 システムソリューション本部本部長 有安健二氏は、「当社は神戸製鋼所の生産管理システムを365日24時間運用してきた経験がある。ほかの企業に対しても、システムの堅牢性を大切にして運用管理サービスを提供してきた。このノウハウはITILそのもので、今回のサービスは手順書をパッケージ化したものともいえる」と説明した。
ITサービス・マネジメント支援製品・サービスでは標準的にテンプレートを提供していても、具体的な部分は案件ベースでの構築となるケースが多い。新サービスでは一般的なワークフローだけでなく、詳しい規定集や手順書が提供される。フェイズごとの定義項目や依頼書などのサンプル書式を活用して、迅速にITサービス・マネジメントの体制を構築することができる。また、コベルコシステムにおけるベストプラクティスを「TO BE」、顧客における現在の運用業務の状況を「AS IS」として比較することで、改善点を容易に見いだすことができるようになるという。
もう1つの特徴は、ITサービス・マネジメントの計画・設計から実装、さらに運用・保守まで、同社が一貫して行うことにある。1社ですべての段階にわたる作業を担当することで、ITILプロジェクトの品質が向上するとともに、設計から導入に要する期間が大幅に短縮されるという。
1件当たりの売り上げはコンサルティングなどのサービスが平均3000〜4000万円、ライセンス料が平均約1000万円を見込む。コベルコシステムでは、2007年12月末までに50社における導入を目指すという。
（＠IT 三木泉）
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