情報漏えい急増と開発者の一審判決
[記事ランキング]2006年はWinnyで始まりWinnyで終わった
2006/12/27
@ITNewsInsightの2006年記事ランキングを集計したところ、Winny関連の記事が軒並み上位に入った。Winnyウイルスによる情報漏えいの急増に始まり、Winny開発者の一審判決に終わった1年だった。
2006年1月から12月21日までの各記事のページビューを集計した。Winny関連の記事はトップ20のうち、6記事がランクイン。読者の高い注目度が分かる。4位の「情報漏えい急増、企業を脅かすWinnyウイルスの破壊力(上)」と6位、17位の記事は、3月に表面化したWinnyを悪用したウイルス、ワームによる個人情報漏えいの急増を受けた記事。3回に分けてWinnyウイルスによる情報漏えいの現状や、その仕組み、防止策を特集した。Winnyウイルスによる情報漏えいが発生し、防衛庁は私用PCの業務利用を禁止した。私用PCの代わりとして導入を決めたPCについての記事「意外に普通? 防衛庁Winny対策PCの中身は」も14位に食い込んだ。
また、Winnyを開発し、著作権侵害のほう助の罪を問われた開発者に対する一審判決の記事「『Winny裁判』で有罪判決、自由なソフト開発はもうできない?」が12月13日掲載ながら20位にランクインした。ジャーナリスト 佐々木俊尚氏の解説記事「『Winny自体は価値中立で有意義』の司法判断、その影響は!?」も読者の反響を呼んだ。
2008年度に適用に日本版SOX法が注目
2006年を特徴付けるもう1つのキーワードは「日本版SOX法」だろう。3位には日本版SOX法の内容を紹介する記事「企業に大激震? 日本版SOX法がやってくる」が2005年の掲載ながらランクイン。ほかにも5位「『日本版SOX法』が閣議決定、適用は2008年4月以降に」、7位「『そもそも日本版SOX法って?』、SAPがセミナー開催に好感触」などが注目された。トップ20のうち、日本版SOX法関連の記事は6つだった。
日本版SOX法は2006年6月に成立。11月21日にガイドラインとなる実施基準案が公開され、パブリックコメントを受け付けた。実施基準は2007年1月中にも正式決定される見通し。日本版SOX法は2008年4月の事業年度から適用される。
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