本連載では、Apache 2.0の運用や管理方法を解説する。第1回では、その下準備として必須の設定と基本的なセキュリティ対策を行い、今後の運用に備える。(編集部)
Webサーバと聞いて、Apache Webサーバ(以下Apache)を思い浮かべないLinuxユーザーはいないでしょう。いまや、ApacheはWebサーバのデファクトスタンダードという地位を確立しています。Netcraft社の2005年7月の調査(http://news.netcraft.com/archives/2005/07/)によると、WebサーバにおけるApacheのシェアは7割に及んでいます。
HTTP/HTTPSがeビジネスの基盤として使用されるようになり、10年が経過しようとしています。CMSやアプリケーションサーバなど、HTTP/HTTPSによって提供する機能は肥大するばかりですが、Apache Software Foundationの開発チームはいたずらにApacheを肥大化させず、あくまでWebサーバの機能を安定させる方向にかじを切っています。
本連載では、2.0で追加された機能や強化されたポイントにとらわれず、Apache 2.0の活用方法を紹介、提案していきます。
すでに、@ITにはApacheの記事がいくつか掲載されており、内容の多くはいまでも十分通用します。
時間の経過とともに実情に合わなくなってしまった点については、必要に応じて本連載で適宜フォローしていきます。また、apache.orgの以下のページも参考になるでしょう。
1.3 から 2.0 へのアップグレード
http://httpd.apache.org/docs-2.0/upgrading.html
Apache 2.0の新機能とその実力で取り上げられていない点やその後変更が加えられた点について、ここでいくつか補足しておきます。
Apache 2.0をマルチスレッドに対応させるには、configureを実行する際に次のオプションでマルチプロセス/スレッドのタイプを指定する必要があります。
# ./configure --with-mpm=マルチスレッドのタイプ .....
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