申し込み完了後は、ログインしているWindows Live IDのメールアドレスに確認メールが送信されます。
完了ボタンをクリックすれば、Windows Azure Platform管理ポータルが表示されます。
ここからは、前回作成したWebアプリをWindows Azure上で稼働させ、Facebookユーザーに対し公開できるようにします。
最初に、Windows Azure上にホストサービスと呼ばれるアプリを稼働させるための枠組みを作成します。ホストサービス内は1つのURL(およびグローバルIPアドレス)を持ち、内部で複数のサーバインスタンスとロール(Webアプリ)を稼働できます。
Windows Azure Platform管理ポータルにアクセスし、無料トライアルを申し込んだWindows Live IDアカウントを使用してサインインします。
左下部ナビゲーションから[Hosted Services, Storage Accounts & CDN]を選択し、左上部ナビゲーションから[Hosted Services]を選択後、リボンメニューから[New Hosted Service]メニューをクリックします。
[Create a new Hosted Service]ダイアログが表示されるので、名称とURLを入力します(URLは、Windows Azure全体でユニークである必要があります)。公開するアプリケーションが配置されるリージョン(データセンタ)を[Choose a region or affinity group]欄から選択します。
また、現時点では配置(公開)しないので[Deployment Options]は[Do not deploy]を選択します。入力が完了した後、[OK]ボタンをクリックしホストサービスを作成します。
ホストサービスが作成できればWindows Azure上のURLが確定します。
これまでの手順では、FacebookアプリのURLとしてローカルコンピュータ上のURLを指定していましたが、公開するに当たりどこからでも参照できるURL=Windows Azure上のURL(例「http://fbapponazuretest.cloudapp.net」)に変更する必要があります。
前回紹介したFacebook開発者アプリにアクセスし、アプリの詳細設定から[Canvas URL]をWindows Azure上のURLに変更し、設定を保存します。
同様にWebアプリの設定ファイル(「Web.config」ファイル)内に記述した
ここまでの内容でFacebook側の準備とWebアプリの準備が整いました。
Windows Azure上にアプリを配置するには専用のパッケージングを行う必要があります。この手順では、Webアプリケーションに関連するファイルを1つのサービスパッケージ(「.cspkg」ファイル)としてまとめ、稼働させるWindows Azure上の仮想マシンのスペックと台数、公開するポートの設定などをまとめたサービス設定ファイル(.cscfgファイル)を作成します。
ソリューション一覧のWindows Azureプロジェクト内のロールからWebアプリのロール(例:FacebookWebApplication)を右クリックし、[プロパティ]メニューを選択します。
プロパティ画面のタブ一覧から[構成]を選択し、インスタンスの[VMサイズ]を[極小](XS)に設定します。
なお、Windows Azure無料トライアルではXSサイズを毎月750時間利用できます(Sサイズの場合は25時間)。M〜XLサイズを使用した場合、無料トライアルの対象外となり課金が発生します。
ソリューション一覧からWindows Azureプロジェクトを右クリックし、[発行]メニューを選択します。
[Windows Azureプロジェクトの配置]ダイアログが表示されるので、[サービス パッケージだけを作成]を選択後、[OK]ボタンをクリックしてサービスパッケージ(.cspkgファイル)およびサービス設定ファイル(.cscfg)を作成します。
次ページでは、いよいよWindows Azure上に配置して公開し、アプリを友人に通知したり、Facebookページへの登録する方法を紹介します。
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