書き換え事件でも使われた? WordPressプラグインの脆弱性とシンボリックリンク試してみなけりゃ分からない? 古いWebアプリの脆弱性(4)(2/4 ページ)

» 2013年10月29日 18時00分 公開
[山本洋介山(bogus.jp),@IT]

WordPressのインストール

 次に、WordPressのインストール作業を行う。

http://localhost/wordpress

にアクセスしてみると、まだ何も設定していないので「wp-config.phpファイルが見つかりません」というエラーメッセージが表示される。だが親切なことに、設定ファイルを作成するウイザードへのリンクがあるので「設定ファイルを作成する」ボタンをクリックする。

画面3 アクセスすると「設定ファイルがない」と警告が表示される

 ここからは設定ファイル(wp-config.php)を設定するウイザードの手順となる。

1. 「さあ、始めましょう」ボタンをクリックする。

2. データベースの設定画面。データベース名、ユーザー名は「wordpress」パスワードは設定したもの。ホスト名とテーブル接頭辞はこのままでよい。

3. 「インストール実行」ボタンをクリックする。

4. タイトルは好きなものを入力し、ユーザー名は「admin」のまま、そして、好きなパスワード、メールアドレスを入力して「WordPressをインストール」をクリックする。

5. すると静かにインストールが進む。なぜか終了画面ではなく中途半端な画面で終わってしまうが、インストールは無事にできているようだ。

6. http://localhost/wordpress にアクセスすると、ブログができていることが分かる。右下にある「ログイン」リンクをクリックする。

7. ログイン画面が表れるので、先ほど設定を行ったadminユーザーとしてログインする。

8. ダッシュボードが表れたらWordPressのインストールは成功だ。

9. 本来ドメインが入るところにlocalhostになっているので、これでは外部からアクセスできない。メニューの「設定」をクリックして http://locahost/wordpress を http://[サーバのIPアドレス]/wordpress に変更する。サーバのIPアドレスはコンソールからifconfigコマンドで分かる。

 設定が終わると、リダイレクトされて再度ログインを促されるので、adminとして再度ログインする。

プラグインのインストール

 ここからは脆弱性の残るプラグインをインストールすることにする。

 普通のプラグインであればメニューからインストールできるが、今回使いたいプラグインは脆弱性の残る古いバージョンのため、メニューからはインストールできない。そこで直接サイトからダウンロードして、プラグインフォルダに置く必要がある。

 WordPressのプラグインフォルダは/wp-content/plugins/だ。本稿の環境では/opt/lampp/htdocs/wordpress/wp-content/plugins/となる。

 まず、1つ目の「WP-FileManager」というプラグインを導入する。

$ cd /opt/lampp/htdocs/wordpress/wp-content/plugins/
$ sudo wget http://downloads.wordpress.org/plugin/wp-filemanager.1.3.0.zip
$ sudo unzip wp-filemanager.1.3.0.zip

 そしてもう1つ導入するのが、「Uploader」というプラグインだ。

$ sudo wget http://downloads.wordpress.org/plugin/uploader.1.0.4.zip
$ sudo unzip uploader.1.0.4.zip

 解凍してダッシュボードのプラグインのところを見てみると、UploaderとWP-FileManager、2つのプラグインがインストールされていることが分かるだろう。優秀なことに、インストールしたばかりにもかかわらず「新バージョンが利用できる」という通知が表示される。通常の運用ならばこれに従って更新すべきところだが、ここでは古いバージョンの脆弱性を試すことが目的なので、アップデートはしない。

脆弱性の残っている古いプラグインをインストールする

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