対象のSELECT文に「MONITOR」ヒント句を追加して実行し、再度「dbms_sqltune.report_sql_monitor」ファンクションを実行します。
$ sqlplus TRY/TRY12345 SQL> /* MONITORヒント句を付けて実行 */ set trimspool on set trim on set pages 0 select /*+ MONITOR */ /* practiceSQL2 */ COL1 || ' : ' || COL2 "Record" from TBL2 where ROWNUM <=3 ; /* 実行したSELECT文のSQL_IDを確認 */ connect / as sysdba set pagesize 100 linesize 120 col SQL_TEXT for a100 select SQL_ID, CHILD_NUMBER, SQL_TEXT from V$SQL where SQL_TEXT like 'select /*+ MONITOR%' ; SQL_ID CHILD_NUMBER SQL_TEXT ------------- ------------ ---------------------------------------------------------------------------------------------------- crf5a18jws344 0 select /*+ MONITOR */ /* practiceSQL1 */ COL1 || ' : ' || COL2 "Record" from TBL2 where ROWNUM <=3 /* リアルタイムSQL監視のアクティブレポートを生成 */ set linesize 1000 set long 1000000 set longchunksize 1000000 spool sqlmon_active.html select dbms_sqltune.report_sql_monitor(sql_id=>'crf5a18jws344', type=>'active') from dual; spool off
このように、監視したいSQL文内に「MONITOR」ヒント句を埋め込むことで強制的に監視させることが可能です。
逆に監視対象から外したい場合には、「NO_MONITOR」ヒントを使用します。ただし「MONITOR」ヒントは、初期化パラメーター「CONTROL_MANAGEMENT_PACK_ACCESS」の値が「DIAGNOSTIC+TUNING」に設定されている場合にのみ有効になることに注意してください。
再度取得したHTMLファイルをブラウザで開いてください。以下のようにレポートが表示されれば成功です(図2)。今回はSQLの実行時間が非常に短いので情報を取得できていないページもありますが、そこはご了承ください。時間がある方は、時間を要するSQL文を使って復習をしてみてください。
今回は、より高度なSQLの実行計画の取得方法を2つ紹介しました。
前回解説した動的パフォーマンスビュー「V$SQL」から取得したSQL_IDやCHILD_NUMBERを用いれば、SQLの実行直後だけではなく、パフォーマンス問題が発生して現場へ駆け付けるような場面においても、過去にさかのぼって実行計画を取得できることをお分かりいただけたと思います(もちろん、Oracle Enterprise Managerの管理画面でもリアルタイムSQL監視レポートを確認できるので、そちらも合わせて利用するのが良いでしょう)。
それではまた次回お会いしましょう!
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