東京メトロが、列車に乗務する車掌にiPadを配布。在線状況や運行情報の把握、音声翻訳アプリを活用した多言語対応などに活用し、案内サービスの品質向上や訪日外国人対応の強化を図る。
東京メトロは2018年3月12日、列車内での乗客向け案内の充実などを目的に、車掌にiPadを配布し、車内放送などに活用すると発表した。3月17日から千代田線の車掌に「iPad mini 4」約400台を配布し、2018年度中に車掌が乗務する各線への導入完了を予定している。
同社は、案内サービスの品質向上、訪日外国人向けの案内対応強化、社員間の迅速な情報共有などを図るため、2010年から主要駅の構内で案内業務を担当するサービスマネジャーにiPadを導入。2015年には改札口や駅事務室にも導入し、利用客への対応に活用してきた。
今回、列車に乗務する車掌にiPadを配布。同社の乗車案内アプリ「東京メトロアプリ」や関係鉄道各社のアプリ(「小田急アプリ」「東急線アプリ」「京王アプリ」など)、運行情報メールなどを活用して、列車の在線状況や運行情報をリアルタイムに把握できるようにする。
さらに、英語、中国語、韓国語など、27言語に対応する音声翻訳アプリ「Voice Tra」を活用して、多言語での案内に対応する。
また、従来は紙で携行している点検マニュアルなどを電子化してiPadで閲覧できるようにすることで、紙の使用量の削減にもつなげるという。
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