恋愛・婚活マッチングサービス「Pairs」を運営するエウレカは、東京大学 大学院情報理工学系研究科 山崎研究室と共同で、マッチングアルゴリズムの研究開発を開始した。学歴、職業、年収などに加え、趣味や価値観、ライフスタイルなどの内面でも相関性を導き出し、より相性の良い相手をマッチングする。
エウレカが運営する恋愛・婚活マッチングサービス「Pairs(ペアーズ)」と東京大学 大学院情報理工学系研究科 山崎研究室は2018年12月10日、AI技術を導入したマッチングアルゴリズムの共同研究開発プロジェクトを開始した。
2012年10月にリリースされたPairsは、検索機能やコミュニティーを通じて、条件や趣味、価値観の合う理想の相手と出会える仕組みを提供。2018年8月には日本、台湾、韓国を合わせた累計会員数800万人を超過。Pairsをきっかけに交際、入籍をした人の数は2018年12月現在で18万人を超えたという。
Pairsでは、これまでもAIを活用して、プロフィール項目とコミュ二ティー機能への登録情報の他、アプローチとマッチング傾向といった行動履歴なども含めたビッグデータをベースに分析、予測を行う独自のマッチングアルゴリズムを開発、運用してきた。
一方、東京大学 大学院情報理工学系研究科 山崎研究室では、ビッグデータを活用した魅力工学、画像認識、パターン認識、機械学習、画像処理における高速最適化手法などをテーマに、さまざまな電子情報技術を研究。中でも、魅力工学は、閲覧数やいいね数を向上させるハッシュタグの推薦、テレビドラマの視聴率予測やCM解析、プレゼンテーションやスライドの印象推定の他、人物の魅力解析を応用した婚活支援などへの応用研究を進めている。
今回の共同研究開発プロジェクトでは、Pairsサービス内での行動履歴やマッチングに関連する情報を、山崎研究室が機械学習とパターン認識技術によって解析する。学歴、職業、年収といった属性に加えて、趣味や価値観、ライフスタイルなどの内面においても相関性を導き出すことで、より相性の良い相手をマッチングするアルゴリズムを開発し、“質の高いマッチング”の実現を目指すとしている。
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