Googleは、企業向け管理ツールの最新バージョン「Chrome Enterprise 73」を公開。主な新機能を紹介した。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
Googleは2019年3月14日(米国時間)、3月12日に公開した企業向け管理ツールの最新バージョン「Chrome Enterprise 73」の主な新機能を公式ブログで紹介した。
Chrome EnterpriseはIT管理者などに向けた管理ソフトウェア。Webブラウザ「Google Chrome」や、「Chromebook」などの「Chrome OS」搭載デバイスの管理機能を提供する。管理対象にさまざまなポリシーを適用することもできる。
Chrome Enterprise 73は最新のGoogle ChromeとChrome OSに対応している。主な新機能は次の通り。
エンタープライズポリシーが設定されているGoogle Chromeでは、管理対象であることを示すインジケーター(アイコンと文言)が表示されるようになった。アクションメニューをクリックした際に現れるメニュー項目の最下部に表示される。このアイコンをクリックすると、ヘルプセンターページで詳しい情報を調査できる。
Googleが同機能の提供範囲を徐々に広げていくため、管理対象のGoogle Chromeを使っているユーザーの一部は、Chrome Enterprise 73にアップデートしても、すぐにはインジケーターが表示されない。
「管理対象ゲストセッション」を使うと、共有済みのChromeデバイスに複数ユーザーがサインインせずにアクセスできる。管理者は従来の“公開セッション”よりも多くの機能を利用でき、管理のしやすさや可視性が向上する。
管理対象ゲストセッションは、証明書やポリシー、Chromeアプリ、拡張のフルカタログといった機能も提供する。既存の公開セッションデバイスは、管理対象ゲストセッションに自動的にアップデートされる見込みだ。手動の変更作業は不要だという。
ユーザーはChromeデバイスで「Android Studio」などのLinuxアプリを実行できるようになるだろうと、2018年にGoogleは表明した。この機能はChrome OS 69から、消費者向けのさまざまなChromeデバイスで実現された。
Chrome OS 73では管理対象デバイスでも利用可能になり、管理者が仮想マシンの使用を有効または無効にできる設定が組み込まれた。仮想マシンの使用は、管理対象Chrome OSデバイスでLinuxアプリを使用するための要件だ。
Chrome Enterprise 73を利用すると、「macOS Mojave」上でGoogle Chromeがダークモードをサポートする。システムテーマがダークに設定されていると、Mac上のGoogle ChromeもUIでダークテーマを使用し、エクスペリエンスに統一感が生まれる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.