「Microsoft SQL Server」が稼働するデータベースシステムを運用する管理者に向け、「動的管理ビュー」の活用を軸にしたトラブル対策のためのノウハウを紹介していきます。今回は、セッションごとの「tempdb」のページ使用量に関する情報の出力について解説します。
この記事は会員限定です。会員登録(無料)すると全てご覧いただけます。
本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で使用可能な動的管理ビューについて、動作概要や出力内容などを紹介していきます。今回は動的管理ビュー「sys.dm_db_session_space_usage」における、セッションごとの「tempdb」のページ使用量に関する情報の出力について解説します。対応バージョンは、SQL Server 2008以降です。
SQL Serverではデータの挿入や削除に加え、処理で使用する一時的なデータの保存のためなどにも、必要に応じてページが割り当てられます。
「sys.dm_db_session_space_usage」では、セッションごとに使用されたページ使用量に関する情報を確認できます。ただし、「sys.dm_db_session_space_usage」にデータベースIDを確認できる列がありますが、現在は「tempdb」である「データベースID = 2」の情報しか出力されません。
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
session_id | smallint | セッションID |
database_id | smallint | データベースID |
user_objects_alloc_page_count | bigint | セッションで、ユーザーオブジェクトに予約された、または割り当てられたページの数 |
user_objects_dealloc_page_count | bigint | セッションで、ユーザーオブジェクトへの割り当てが解除され、予約されなくなったページの数 |
internal_objects_alloc_page_count | bigint | セッションで、内部オブジェクトに予約された、または割り当てられたページの数 |
internal_objects_dealloc_page_count | bigint | セッションで、内部オブジェクトへの割り当てが解除され、予約されなくなったページの数 |
user_objects_deferred_dealloc_page_count | bigint | 遅延割り当て解除のマークがされているページ数 |
pdw_node_id | Int | ノードID Azure SQL Data WarehouseとParallel Data Warehouseのみで有効 |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.