Palo Alto Networksは、パブリッククラウドで公開された安全ではない構成のサービスに対する攻撃について調査した。大規模なハニーポットインフラを使用した調査だ。クラウド環境で最もよく見られる設定ミスの一つは、安全ではない状態で公開されたサービスだからだ。
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セキュリティベンダーのPalo Alto Networksのグローバル脅威インテリジェンスチーム「Unit 42」は2021年11月22日(米国時間)、パブリッククラウドで公開されている安全ではない構成のサービスに対する攻撃についての調査結果を発表した。320ノードから成る世界規模のハニーポットインフラを使用した調査だ。
Unit 42はハニーポットインフラに、「RDP」(Remote Desktop Protocol)、「SSH」(Secure SHell)、「SMB」(Server Message Block)、「Postgres」データベースの多数のインスタンスをデプロイした。320のハニーポットのうち80%が24時間以内に侵害されたという。1週間以内には全てのハニーポットが侵害された。
一般に侵害が起こるまでの平均時間は、そのアプリケーションを標的とする攻撃者の数に反比例する。攻撃者の数が増えると、そのアプリケーションが最初に侵害されるまでの時間が短くなる。
Unit 42による調査結果のハイライトは次の通り。
・最も攻撃されたアプリケーション
SSHに対する攻撃者と侵害イベントの数は、他の3つのアプリケーションよりもはるかに多かった。
・攻撃された回数
最も攻撃されたSSHハニーポットは、1日で169回も侵害された。なお、SSHハニーポットは平均して1日で26回侵害された。
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