「Microsoft SQL Server」が稼働するデータベースシステムを運用する管理者に向け、「動的管理ビュー」の活用を軸にしたトラブル対策のためのノウハウを紹介していきます。今回は、「USE HINT」クエリヒントで使用できるヒント名の一覧の出力について解説します。
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本連載では、「Microsoft SQL Server(以下、SQL Server)」で使用可能な動的管理ビューについて、動作概要や出力内容などを紹介していきます。今回は動的管理ビュー「sys.dm_exec_valid_use_hints」における、「USE HINT」クエリヒントで使用できるヒント名の一覧の出力について解説します。対応バージョンは、SQL Server 2016(13.x)以降です。
SQL Serverでは、クエリオプティマイザーによって選択される実行プランを制御するために、クエリのオプション句でクエリヒントを指定できます。クエリヒントでは、例えば「HASH JOIN」結合ヒントを使用してテーブル間の結合方法として「HASH JOIN」を指定したり、「MAXDOP」ヒントにより並列処理を制限したりすることができます。
「sys.dm_exec_valid_use_hints」動的管理ビューでは、「USE HINT」クエリヒント(クエリヒントの1つである「USE HINT」というクエリヒント)で使用できるヒント名の一覧を出力できます。
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
NAME | sysname | ヒントの名前 |
SQL Server 2019 Enterprise Editionで、「sys.dm_exec_valid_use_hints」動的管理ビューを出力してみます(図1)。
出力されたヒント名は、「USE HINT」クエリヒントに指定するヒント名として使用できます(図2)。
※本Tipsは、「Windows Server 2019」上に「SQL Server 2019」をインストールした環境を想定して解説しています。
日本ユニシス株式会社所属。Microsoft MVP for Data Platform(2017〜)。入社以来 SQL Serverの評価/設計/構築/教育などに携わりながらも、主にサポート業務に従事。SQL Serverのトラブル対応で社長賞の表彰を受けた経験も持つ。休日は学生時代の仲間と市民駅伝に参加し、銭湯で汗を流してから飲み会へと流れる。
日本ユニシス株式会社所属。入社以来SQL Server一筋で評価/設計/構築/教育などに携わりながらも、主にサポート業務に従事。社内のプログラミングコンテストで4回の優勝経験も持つ。趣味は輪行で週末は自転車を持っての旅行。目標は色々な日本百選を制覇すること。
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