Windows Updateによって更新プログラムが自動的に適用されるのはセキュリティを確保する上では重要だ。しかし再起動や不具合の発生などの懸念から適用を延期(一時停止)したい場合もあるだろう。そこで、Windows 11でWindows Updateを一時停止する方法を紹介しよう。
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対象:Windows 11
「Windows 10」と同様、「Windows 11」でも、更新プログラムの提供が開始されると、Windows Updateによってバックグラウンドで自動的に適用が行われるようになっている。また、[設定]アプリの[Windows Update]画面を開くと、同様に更新プログラムのチェックが開始され、更新プログラムが存在する場合は適用が行われる(更新プログラムの種類によっては、[ダウンロードしてインストール]ボタンをクリックして適用)。
Windows Updateによって自動的に更新プログラムの適用が行われるのは、セキュリティの確保や不具合の解消の点から望ましいことだ。
ただ、再起動や、更新プログラムによる不具合の発生などの懸念から適用を延期したい場合もあるだろう。またプレゼンテーション中など、更新プログラムの適用によって再起動を促すメッセージが表示されるのは困ることもある。
こうした場合、Windows Updateによる更新プログラムのインストールを一時停止すればよい。Windows 11でWindows Updateを一時停止する方法を紹介しよう。
Windows 11でWindows Updateによる更新プログラムの適用を一時停止するには、[設定]アプリを起動し、左ペインで[Windows Update]を選択する。右ペインの「その他のオプション」欄の「更新の一時停止」にある[1週間一時停止する]をクリックすると更新プログラムの適用が1週間停止される。
[1週間一時停止する]部分はプルダウンリストになっており、「▼」部分をクリックすると、延期期間が1週間から最大5週間まで1週間間隔で選択できる。延期期間を選択すると、[Windows Update]画面には、「更新プログラムは、<日付>まで一時停止します」と表示され、Windows Updateによる更新プログラムの適用が停止状態となる。
さらに延期したい場合は、「更新の一時停止」の[1週間の延期]をクリックすれば、合計5週間まで延期できる(プルダウンリストで延期期間の選択が可能)。
[Windows Update]画面を開いたことで、更新プログラムの適用が開始されてしまった場合でも、「更新の一時停止」を実行すれば、更新プログラムの適用はキャンセルされ、更新プログラムの適用は一時停止される。
延期した日付よりも前に更新プログラムを適用したい場合、[設定]アプリで[Windows Update]画面を開き、[更新の再開]ボタンをクリックすればよい。更新プログラムのチェックが実行され、更新プログラムがある場合は適用が開始される。
再度、延長したい場合は、「更新の一時停止」をまた実行すればよい。
なお、更新プログラムの適用を延長したままでいると、脆弱(ぜいじゃく)性が残ったままで運用し続けることになる。更新プログラムが適用可能な時間ができたならば速やかに適用すること。
Active Directory環境で管理されている場合、[Windows Update]画面の「更新の一時停止」にある[1週間一時停止する]がグレーアウトされている場合がある。これは、グループポリシーによって、[コンピューターの構成]−[管理用テンプレート]−[Windows Update]−[エンドユーザーエクスペリエンスの管理]にある「"更新の一時停止"機能へのアクセスを制限する」が「有効」になっていることが考えられる。組織的にこのポリシーを有効にしている場合は、管理者に相談してみるとよい。
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