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» 2022年05月12日 05時00分 公開

「ほとんどのサービスでクラウドを活用」――DeNAが突然のコスト請求で泣かないためにしている工夫とは?「意図しないSSHポート開放」を防ぐセキュリティ対策も紹介

大規模サービスを展開する国内ITベンダー6社による「6社合同SRE勉強会」が2022年3月12日に開催された。ディー・エヌ・エー(以後、DeNA)は「Public CloudのさまざまなDeNA的管理手法」と題し、ほとんどのサービスをパブリッククラウド上で運用している同社における「コスト管理」と「セキュリティ管理」のための取り組みを紹介した。

[柴田克己,@IT]

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 LINE、メルカリ、クックパッド、DeNA、サイバーエージェント、リクルートの6社は、2022年3月12日に「6社合同SRE勉強会」をオンラインで開催した。同勉強会では、各社でサービス運用に関わるエンジニアが、自社でのSRE(サイト信頼性エンジニアリング)に関連した取り組みを紹介すると同時に、他の企業のエンジニアとの質疑応答を通じて知見が共有された。

 DeNAからは、システム本部 IT統括部 IT基盤部 部長の鳥越 昇氏と、IT基盤部 ネットワークグループの尾留川 良太氏が登壇。鳥越氏は主に「コスト管理」、尾留川氏は「セキュリティ管理」の観点から、同社がパブリッククラウド上でのサービス展開に当たって実施している管理手法の一部を紹介した。

パブリッククラウド運用で必須の「コスト監視」と「可視化」

 鳥越氏は、DeNAの創業期からIT基盤部に所属。以来、一貫してIT基盤部で、全社共通基盤の運用と同社の主力事業を支えるITサービスの運用およびSREの活動をしている。

DeNA システム本部 IT統括部 IT基盤部 部長 鳥越 昇氏 DeNA システム本部 IT統括部 IT基盤部 部長 鳥越 昇氏

 「DeNAのイメージはモバゲーを中心とした『ゲーム』、野球チーム運営の『スポーツ』が強いと思われるが、それ以外にも、近年好調なライブコミュニケーションサービス『Pococha』やヘルスケア、カーシェアリングなど、幅広くさまざまなITサービスを展開している。現在、これらのサービスのほとんどが、パブリッククラウドを活用して運用されている」(鳥越氏)

 オンプレミスで運用していたサービス基盤のパブリッククラウド移行は、2018年にスタート。以来、2021年4月までの約3年をかけて、ほとんどのサービスの移行を完了した。移行に当たっては、IT基盤部を中心とする「パブリッククラウド管理チーム」が組織され、クラウドの利用、管理に関わるスキームやルールの標準化を進めた。

 現在も、パブリッククラウドのアカウント数は日々増加している。「Amazon Web Services(AWS)」と「Google Cloud Platform(GCP)」を中心に利用しており、2022年3月時点でAWSのアカウント数は290超、GCPのプロジェクト(アカウント)数は800超だという。

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