Anthropicが日本語での指示や解説に強いコーディングツール「Claude Code」の解説ページを公開「commitしてください」でコミットが可能

Anthropicは、エージェント型コーディングツール「Claude Code」の解説ページを公開した。同ツールは、自然言語を通じて開発者がより速くコーディングできるようサポートするとしている。

» 2025年06月10日 08時00分 公開
[@IT]

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 Anthropicは、エージェント型コーディングツール「Claude Code」の解説ページを発表した。同社によると、このツールはターミナル上で直接動作し、開発環境に統合してコードベース全体を理解し、自然言語での指示に基づいて開発作業をサポートするという。

画像 「Claude Code」の概要ページ

「理解して実行する」AIコーディングアシスタント

 Claude Codeの最大の特徴は、単なるコード生成だけでなく、プロジェクト全体のコンテキストを理解し、実際のアクションを実行できる点にある。ファイル編集やバグ修正、アーキテクチャやロジックに関する質問への回答、テスト実行、「Git」操作まで、開発のさまざまな側面をカバーしている。

 インストールは簡単で、npmコマンド一つで導入できる。

npm install -g @anthropic-ai/claude-code

 Anthropicによると、一般的なコーディングアシスタントとの大きな違いはコンテキストにファイルを手動で追加する必要がない点だ。Claude Codeは必要に応じて自らコードベースを探索し、全体像を把握しながら作業を進めるという。

セキュリティとプライバシーを重視した設計

 開発においてセキュリティは最重要課題の一つだ。Claude Codeはこの点を重視し、クエリが中間サーバを経由せずAnthropicのAPIに直接送信される設計となっている。これによって、機密性の高いコードが漏えいするリスクを最小限に抑えている。

 データ使用についても明確なポリシーを掲げており、ユーザーフィードバックを生成モデルのトレーニングに使用しないことをAnthropicは明言している。フィードバック記録も30日間のみ保持され、そのアクセスも制限されるなど、プライバシー保護のための措置が取られている。

 企業の開発環境に導入しやすいよう、Claude Codeは「Amazon Bedrock」や「Google Vertex AI」といったエンタープライズ向けAIプラットフォームと統合できる。これによって、企業のセキュリティ要件や規制順守に対応したデプロイが可能となっている。

実用的なユースケース

 Claude Codeの活用例は多岐にわたる。例えば以下のようなコマンドで直感的に操作できる。

# コードベースについて質問する
claude
> 認証システムはどのように動作しますか?
# 1つのコマンドでコミットを作成
claude commit
# 複数のファイルにまたがる問題を修正
claude "auth モジュールの型エラーを修正して"

 以下のように質問することで、なじみのないコードベースを理解したり、Gitのワークフローを自動化したりといった用途にも使える。

> 決済処理システムは何をしますか?
> ユーザー権限がチェックされている場所を見つけて
> キャッシュレイヤーがどのように機能するか説明して

 Git操作に関する指示の例は以下の通り。

> 変更をコミットして
> PRを作成して
> 12月にマークダウンのテストを追加したのはどのコミット?
> mainにリベースして、マージ競合を解決して

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