New Relicは2025年8月21日にAI開発者の動向レポートを公開した。8万5000アカウントのデータを分析し、開発現場で利用されている技術の動向やAIモデルの採用状況について示している。
New Relicは2025年8月21日、「AI Unwrapped:2025年インパクトレポート」を公開した。同社のオブザーバビリティ(可観測性)プラットフォームのアカウント8万5000件における2024年4月30日〜2025年4月30日のAI(人工知能)使用状況をまとめたものだ。
レポートからは、多くの開発者がOpenAIの「ChatGPT」を中心とした大規模な汎用(はんよう)AIモデルを採用していることが明らかになった。
LLM(大規模言語モデル)が処理したトークンのうち、ChatGPTが処理したものは86%以上を占めていた。開発者が新しくリリースされたAIモデルに移行するスピードは非常に速く、New Relicの顧客は、「GPT-3.5 Turbo」から「GPT-4.1 mini」へと急速に移行していた。最近では「GPT-4o」が主流となっており、「GPT-4o mini」がそれに続いている。
調査では、AIモデルの多様化が進んでいることも明らかになった。New Relicは、AIアプリケーション全体で使用されているAIモデルの種類が、2024年第4四半期(10〜12月)から2025年第1四半期にかけて、92%増加したことを確認した。
AIアプリケーションを構築、実行するための技術としては、プログラミング言語「Python」が最も優勢で、2024年第4四半期から2025年第1四半期の間に導入率が約45%増加した。特にAIアプリケーション開発では圧倒的なシェアを占めている。次点は、リクエスト規模と導入率の両方で「Node.js」だった。「Java」の導入率も、前四半期から34%増加した。New Relicは、「今後大企業がJavaを使ってAIモデル、特にLLMを組み込んだアプリケーションの開発をさらに推し進め、提供するようになる」と分析している。
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