xAIが開発したエージェント型コーディング特化の新AIモデル「Grok Code Fast 1」が登場。超高速応答で、高性能と低コストを両立。xAI APIや、GitHub Copilot、Cursorなどから利用できる。
xAIは2025年8月28日、新たなエージェント型(=AIが自律的に複数の操作を行うスタイル)のコーディング用AIモデル「Grok Code Fast 1」(grok-code-fast-1)をプレビュー版として発表した。“Fast”という名前の通り、最大の特徴は超高速応答だ。
grok-code-fast-1は、既存モデルの速度不足を解消するため、新しいモデルアーキテクチャ(基本設計)から構築された。
特にgrep(ファイル内のテキスト検索コマンド)、ターミナル、ファイル編集といった一般的なツールを操作できるよう設計されており、主要なIDE(統合開発環境)からそのまま利用できる。今回のリリースでは、GitHub Copilot、Cursor、Cline、Roo Code、Kilo Code、opencode、Windsurfといった複数のローンチ(初期提供)パートナーを通じて提供される(※日本時間で2025年9月11日午前4時まで無料で試用可能)。
また、TypeScript、Python、Java、Rust、C++、Goといった主要な言語を幅広くカバーしており、一般的な開発タスクを少ない指示でこなせる点も特徴だ。
Deep Insider編集長の一色です。こんにちは。
最近、Pythonでニュース収集プログラムを書いており、そのためにGitHub Copilot Pro(有償プラン)を契約しました。Proプランでは「Grok Code Fast 1」を選択できるので、上の画面例のように試してみましたが、確かに非常に高速で、Pythonファイルの内容を要約させても正確でした。
価格も魅力的です。Claude Sonnet 3.7やGPT-5の4分の1程度、Gemini 2.0 Flashと同じ低価格帯で利用できます(※価格は変更の可能性があるため、詳しくは公式情報をご参照ください)。
私自身は細かな比較はしていませんが、十分に実用的に感じましたし、海外掲示板のredditでも高評価のようです。機会があればぜひ試してみてください。
今回のリリース内容には、性能やxAIでのAPI価格などの情報が含まれていた。これらを丁寧に解説すると長くなるので、残りは以下に箇条書きでまとめておく。
従来のGrok-3/4系の価格(入力:3ドル、出力:15ドル)に比べると、大幅に安くなっている(※価格は変更の可能性があるため、詳しくは公式情報を参照してほしい)
高速性・高性能・低コストを兼ね備えた「Grok Code Fast 1」は、実用的なコーディングAIの代表格として浮上してくる可能性がある。開発者自身が触れて、その可能性を確かめてみる価値はあるだろう。
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