IIJはクラウドインフラ構築の自動化、効率化を支援する「IIJ IaC導入支援ソリューション」の一般提供を開始した。IaCの基礎技術を実践的に学べるAmazon Web Services(AWS)上のデモ環境とサンプルコード、説明会などの技術支援をワンパッケージで提供する。
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インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は2025年9月3日、クラウドインフラ構築の自動化、効率化を支援する「IIJ IaC導入支援ソリューション」の一般提供を開始した。IaC(Infrastructure as Code)の導入を検討する企業に向けて、IaCの基礎技術を実践的に学べるAmazon Web Services(AWS)上のデモ環境とサンプルコード、説明会などの技術支援をワンパッケージで提供し、IaC導入の立ち上げ段階を支援するという。
IIJがAmazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)に構築したデモ環境を用いて、インフラの構築と管理の自動化を実現するオープンソースツール「Terraform」およびOS、ミドルウェアのデプロイや構成管理を自動化する「Ansible」によるIaCの基本構造を実践的に学ぶことができる。
IIJは「実行環境の使い方やコードの内容に関する技術説明会、QA対応も含まれており、IaCに関する基本的な知識の習得から、導入に向けたナレッジの社内定着、本格導入までを支援する」と述べている。
価格はStep1の「デモ環境の構築」が36万円(税別、以下同)、Step2の「デモ環境における自動構築のテスト」が60万円、Step3の「スタートアップ支援」が60万円。
企業のクラウド利用が拡大する一方、システム運用において人手不足や属人化の課題が深刻化している。その解決策の一つとしてインフラ構築の自動化、効率化に寄与するIaCの取り組みが注目されてきた。
だが、IaCの導入には専門知識の習得や新しいワークフローの構築が必要であり、IaC導入自体が、人手不足や属人化といった課題に阻害されてしまうケースも少なくない。社内での教育体制の整備や、外部の専門家によるサポートなど、IaCのスキルを共有、定着させる組織的なアプローチが、IaCの導入、そしてクラウドインフラ構築の自動化や効率化を成功に導くポイントとなるだろう。
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