そもそも「アプリケーション」とは? プログラムとの違いを分かりやすく解説

アプリケーションとプログラムの違いは何でしょうか。アプリケーションは、ある目的のために複数の「機能」を集めて組み合わせたものです。スマートフォンのアプリを例に説明します。

» 2025年09月22日 05時00分 公開
[的場達矢@IT]

※本稿は、SBクリエイティブ発行の書籍『動かしながら学ぶPython(2024年12月25日発行)』の中から、アイティメディアが出版社の許可を得て一部編集の上、転載したものです。

アプリケーションとは

 アプリケーションとプログラムの違いは何でしょうか。プログラムは、コンピュータに与える指示の塊を指しています。例えば、「ファイルを開く」「ファイル名を変更する」といった単純な内容のこともあれば、「指定されたファイルを開いて、その中に書いてある宛先一覧を確認する。その後、宛先に1つずつメールを送信する」といったような複雑な内容のこともあります。

 アプリケーションは、利用者の目線で何かしらの目的を達成できるようにしたものです。アプリケーションとは何かを理解するために「機能」という言葉を理解する必要があります。アプリケーションは、複数の機能が集まったものです。

 例えば、あるスマートフォンのアプリを考えると、その中に「プロフィール画面を開く」「名前を保存する」「通知設定を確認する」など複数の操作があります。この1つ1つの操作を「機能」といいます。アプリケーションは、ある目的のために複数の機能を集めて組み合わせたものです。

photo スマートフォンアプリケーションのイメージ

 スマートフォンのアプリは、このような機能をスマートフォンから使いやすくしたものです。1つのアプリケーションに多数の機能が含まれていることもあれば、非常にシンプルな機能だけのこともあります。

アプリケーションを作るには

 では、アプリケーションを作るためにはどうしたらよいのでしょうか。

 アプリケーションを作るためには、まず、コンピュータでできることを理解する必要があります。その次に、それらを組み合わせて何を作るかを考えます。その後、できることの組み合わせでアプリケーションを作っていきます。

 しかし、コンピュータは非常に多くのことができます。そのため、コンピュータにできることを全て学んでから何かを作ろうとすると時間がかかり過ぎてしまいます。アプリケーションを作る際には、現実的な時間の範囲内で完成させることが重要になります。

 そこで、まずはよく使う処理や定番の処理を学んだ後、それを組み合わせつつ作りたいものを考えます。その上で不足している技術や知識を学びながら大きなアプリケーションを作っていきます。

photo アプリケーション開発の実際

 このような未知の技術や知識を明らかにし、それを調査・検証していくのはエンジニアの仕事の一部でもあります。実務で働いているエンジニアも世の中にある全ての技術に精通しているわけではありません。エンジニアがエンジニアとして働けるのは、このようなアプリケーションを作る流れを理解し、必要な技術や知識を自ら集められるからです。

 さらに実際に仕事でアプリケーションを開発する場合、もっと活動は複雑になり、仕様書の作成や動作確認といった工程も含まれてきます。

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