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一足早く「Plagger」の便利さを実感してみよう5分でネットがわかるシリーズ(6)(5/5 ページ)

2006年初頭から「Plagger」という技術が、一部で話題になりました。まだまだ知名度が低い「Plagger」ですが、便利でカスタマイズ性が高いものなので、2007年では爆発的に流行するかもしれません。豊富なプラグインを自在に組み合わせ、欲しい情報を収集し、加工して出力するPlaggerの仕組みや使い方を紹介します。

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5. Plaggerで自宅サーバが復活となるか?

●一見ハードルが高いのがネック?

 とても便利なPlaggerですが、現段階では初心者層までには広がっていません。原因として一番考えられるのが、やはりインストール・設定の難しさです。インストールするだけは簡単なのですが、きちんと動いてくれないことが多々あります。

 原因としては、必要なモジュールがきちんとインストールされていなかったり、競合をしていたり、設定ファイルがきちんと書かれていなかったりと、いろいろです。原因をきちんと修正すれば動くのですが、初心者にはなかなか問題点の発見と修正が難しいものがあります。

図5-1 Plaggerのエラー画面
図5-1 Plaggerのエラー画面
設定ファイルの記述をちょっとでも間違えると、このようなエラー画面になる。この場合の原因は設定ファイルの最後に改行を入れていないだけ

またコマンドラインで中心の操作や、設定ファイルをエディタで開いて直接いじらなければならないなど、GUIではなくCUI中心の操作も、初心者にとってとてもハードルが高いようです。

インストーラで一発でインストールできたり、GUIでの設定・操作が可能になればいままで以上にユーザーが増える可能性があります(そんなものが開発されているといううわさもありますが……)。

●Plaggerが使われるとGoogleユーザーが増える?

 今後の予想ですが、Plaggerのユーザーが増えるとGmailの利用者が増える可能性があります。Plaggerの使用例として、RSSやWebの更新情報、メールデータなどをすべてGmailに集約する方法がたくさん掲載されています。

 Gmailが選ばれているのは偶然ではありません。膨大な情報から的確に欲しいものをピックアップする「強力な検索機能」。2Gbyte以上ある「十分なストレージ容量」。自宅・会社、学校などの不特定の場所からでも情報を1カ所に集めることができる「Webメール利便性」などが考えられます。いままでは「取りあえずGmailを持っておこう」といったユーザー層が活発にGmail積極的に利用する可能性があります。

 GmailはほかのGoogleサービスとの連携ができており、GmailユーザーはメールサービスだけでなくGoogleカレンダーGoogle Docs & Spreadsheetsなど、ほかのサービスも利用するかもしれません。

●自宅サーバがブームになる?

 数年前にはやった自宅サーバブームですが、現在は落ち着いています。しかしPlaggerがブームになれば、再び自宅サーバが注目されるかもしれません。Plaggerの情報収集能力を生かすのにはやはり24時間動かしている必要があります。

 一部のレンタルサーバ上でPlaggerを動かす方法もありますが、やはり自宅サーバでの運用の方がお金も掛かりませんし、手軽にできます。Plagger普及で自宅サーバのブームがやって来るかもしれません。

●情報を集め過ぎておぼれてしまわないように!

 Plaggerを上手に使えば、情報の海から、自分に興味があるものだけを的確にピックアップできます。が、欲張ってたくさんのフィードから情報を引っ張ってきたり、漫然と検索するような設定をしていれば、逆に情報過多になって欲しいデータが埋もれてしまう結果となってしまいます。

 Plaggerはとても強力なツールですが、ユーザーの使い方とセンスによって、プラスとなったりマイナスとなったりするので、インストールや設定だけでなく、利用方法も頭を使わなければなりません。

 今回はPlaggerの概要を解説しましたが、いかがでしたでしょうか? Plaggerは無料のツールなので興味がある人は早速使ってみましょう。確かにうまく動かなくてイライラするかもしれませんが、それはパズルゲームの一種だと考えて、楽しみながら原因を追及していきましょう。きちんと動いたときのうれしさとその強力な収集・加工能力に驚くでしょう。


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