アイデアとテクニックがあれば個人でも強力なWebサービスを生み出せる。Web APIの魅力を5分で知ろう
10回目に突入した「5分でネットがわかるシリーズ」。さて今回はちまたで話題の「Web API」について取り上げます。Yahoo!が賞金30万円を掛けて、WEB API コンテストを開催したり、プログラミング雑誌でも「Web API プログラミング!」といった特集が組まれたりと、かなり注目を受けている技術です。皆さんも一度は耳にしたことがあるでしょう。では、いったいどんな技術なのか、一緒に見てみましょう。
今回は「Web API」についての解説ですが、そもそも「API」とは一体どういった意味なんでしょう? APIは「Application Programming Interface」の略です。アプリケーションプログラミングインターフェイス……、うーん、これだけ聞いてもピンと来ません。
では、視点を変えて、どこでAPIが利用されているのでしょうか? Visual BasicやC/C++、Perlなどの「プログラミング言語」や、OSの機能をプログラミングで利用するときも使われているようです。
例えば「AというファイルをBという名前でコピーをして、作業完了したら、ポップアップウィンドウを出して知らせる!」というプログラムを作るとします。実際にどんな動きをするのかパートに分けてみると……、
(1)Aというファイルを選択
(2)実行ボタンを押すと(3)のステップへ
(3)データをコピーする
(4)コピーされたデータをBという名前を付け保存
(5)ポップアップウィンドウを出して作業完了を告げる
この(1)〜(5)の作業をすべて一から作成すると、かなり手間が掛かります(マウスの動きを計算して、ウィンドウのデザインを考えて……)。そこで登場するのがAPIです。
(1)ファイルを選択するAPI
(2)ボタンを押すとプログラムを動かすAPI
(3)データをコピーするAPI
(4)ファイルに名前を付けるAPI
(5)ウィンドウを出してメッセージを出すAPI
と、いろいろな機能があるAPIから、必要なAPIを探し出し組み合わせるだけで、プログラムができてしまうのです。つまりAPIは「特定の機能を持つプログラム部品」なのです。よく使われる命令をAPIにしてみんなで共有してしまえば、非常に効率的に作業ができますね。
ここまで、プログラミング言語やOSのAPIについて説明しました。いよいよ本命の「Web API」について見ていきましょう。
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