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いまアツいアジャイルプロジェクト管理ツール9選+Pivotal Tracker入門ユカイ、ツーカイ、カイハツ環境!(27)(3/3 ページ)

群雄割拠のアジャイルプロジェクト管理ツールを9つ紹介し、特に注目を集めているPivotal Trackerの基本的な使い方を解説します。

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いまアツいアジャイルプロジェクト管理ツール9選

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 以下、それぞれのツールの特徴を簡単に説明します。

【1】PivotalTracker


 シンプルで分かりやすい機能とUIを誇ります。機能は少なく・カスタマイズ性に乏しいが、アジャイルのポリシーから外れることはないというメリットがあります。レポート機能は4つ程度とそこまで充実していません。

【2】VersionOne


 「SCRUM」「XP」「DSDM」「AgileUP」の4種類のテンプレート、50種類以上のメトリクス・レポートがあります。タスクボード(KANBAN)などもあり、比較的多機能です。毎年アジャイル開発の調査報告書も公開していて、一見の価値ありです。

【3】Rally


 バックログの管理やタスクボード(KANBAN)などのシンプルなアジャイルプロジェクトの管理はもちろんのこと、プロジェクトの階層や時間管理が行えます。エンタープライズなアジャイルを打ち出しています。また、独自アプリの追加などカスタマイズ性が高いです。

【4】ScrumWorks


 スクラムに特化した非常にシンプルなツールです。バックログ管理・バーンダウンチャートなどスクラムに必要な機能を提供しています。動作が軽快で、Webブラウザでの操作のほかに専用Javaクライアントもあります。Subversionで有名なCollabNetが開発しています。

【5】Agilo


 「Agilo for SCRUM」「Agilo for Trac」というITSであるTracのプラグイン版の2種類があります。スクラムに特化しています。バックログの管理・バーンダウンチャート・残時間管理などの機能を提供しています。

【6】GreenHopper


 ITS(問題管理システム)として有名なJIRAの拡張機能です。SCRUMテンプレートやKANBAN機能を備えています。ドラッグ&ドロップUIで操作できるタスクボードやグラフィカルなレポートなど見栄え・操作性に優れています。JIRA関連製品と組み合わせることでWikiやリポジトリブラウザなどの機能を追加できます。

【7】Visual Studio TFS(Team Foundation Server)


 VCS、ITS、ビルドシステムを含む統合型のチームコラボレーションシステムです。バックログの管理やバーンダウンチャートに対応したアジャイルテンプレートを使ってアジャイル開発に対応します。レポート機能も豊富。Visual Studioとの親和性が高く、汎用性が高いです。

 詳しくは「Team Foundation Server 2010ではじめるアジャイル開発」(PDF)や記事「Team Foundation Server 2010入門」を参照してください。

【8】Rational Team Concert


 VCS、ITS、ビルドシステムを含む統合型のチームコラボレーションシステムです。アジャイルのみや、アジャイルとウォーターフォールのハイブリッド開発などをプロセステンプレートでサポートします。リアルタイムチャットなどチームコラボレーションを売りにしています。Eclipseとの親和性が高く、汎用性が高いです。

 詳細は、「Jazz&Rational Team Concert Japan Wiki」を参照してください。

【9】Backlogs(Redmine)


 ITSであるRedmineのプラグインです。スクラムに特化していて、タスクボード(KANBAN)やバーンダウンチャートを備えています。

 詳しくは「もしも女子高生がRedmineでスクラムをはじめたら」を参照してください。

9つのツールの使いどころは?

 どのツールがいいかは、ツールを使うプロジェクトのプロセスやスキルによって違うので、すべてにおいて優れているツールはないでしょう。

 強いていうなら、アジャイルに慣れていないプロジェクトの場合、Pivotal TrackerやScrumWorksなどのシンプルかつ分かりやすい、それでいて使っていると自然とアジャイル開発になっていくツールがいいでしょう。

 逆にアジャイルに成熟していて、プロセスをカイゼンによってカスタマイズしているプロジェクトなどは、カスタマイズ性が高く、多機能なRedmineやRational Team Concertなどの統合型のツールがいいでしょう。

 ツールを導入すれば、検索できる、記録を自動的に取れる、グラフで見える化できるなど、さまざまな恩恵が得られます。有償のものも試用ができるものが多いので、まずは試しに使ってみることをオススメします。

 アジャイルのような開発プロセスにせよ、Pivotal Trackerのような開発ツールにせよ、よりよいソフトウェアを生み出すための手段です。開発チームの力が最大限生み出せるように、最適なものを選択しましょう。

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