iOS 8のPhotoKitの概要&Xcode 6.1/Storyboard/Auto Layout/iOSシミュレーターの基本的な使い方:iPhone 6/6 Plusアプリ開発入門(2)(2/4 ページ)
iPhone 6/6 PlusアプリをSwift言語で作成してみたいという初心者向けにiOS 8の新機能を使ったアプリの作り方を一から解説する入門連載。今回は、iOS 8のPhotoKitの概要とXcode 6.1の画面構成、新規プロジェクトの作り方、StoryboardとAuto Layoutによる画面作成方法、iOSシミュレーターの使い方などを解説する。
PhotoKit+MapKitのサンプルアプリの画面構成
写真の位置情報と地図を組み合わせたアプリということで、アプリ名は「PhotoMap」とします。「PhotoMap」の画面構成について説明しましょう。
図2がメイン画面になります。画面上部の「NavigationBar」とそれ以外の領域を占める「MapView」のみで構成されるシンプルな画面です。位置情報を持った写真のサムネイル(AnnotationView)をMapView上配置します。
MapView上のサムネイルをタップすると、図3のように「CalloutView」が表示されます。写真が持つ緯度経度情報を住所に変換したものをCalloutViewに表示します。
CalloutViewをタップすると、図4の「詳細画面」へ画面遷移します。
詳細画面は、画面上部の「NavigationBar」とそれ以外の領域を占める「TableView」で構成され、写真と住所を表示します。
Xcode 6.1で新規プロジェクトの作成
それでは、Xcodeのプロジェクトの作成から始めていきます。
Xcodeを起動し[Create a new Xcode Project]をクリックしてください。
テンプレートの選択
[Choose a template for your new project]と記載されたダイアログが表示されます。前回と同様、[Single View Application]テンプレートを選択します。
プロジェクトの情報を入力する
[Choose options for your new project]と記載されたダイアログが表示されます。以下のように入力/選択を行ってください。
- [Product Name]に「PhotoMap」を入力
- [Organization Name]に自分の名前をアルファベット小文字で入力(例「shingo hiraya」)
- [Organization Identifier]に「com.sample」を入力
- [Language]は「Swift」を選択
- [Devices]は「iPhone」を選択
入力/選択が完了したら、[Next]ボタンをクリックします。
プロジェクトを保存する
プロジェクトの保存場所を聞かれるので、適当な場所を選択します。(ここでは、デスクトップを選択します)
そして、[Create local git repository for this project]のチェックを外したことを確認し、[Create]ボタンをクリックします。
作成したプロジェクトを確認する
プロジェクトを作成すると、以下のような[ワークスペース]ウィンドウが表示されます。
作成された各ファイルについて簡単に説明します。
- AppDelegate.swift
アプリのライフサイクル周りのイベントに関連するクラスのソースファイルです。アプリ起動時の処理などは、このクラスに追加します。
- ViewController.swift
ViewControllerクラスは[UIViewController]のサブクラスです。[UIViewController]はその名の通り、Viewを管理するクラスです。ViewControllerクラスはメイン画面を作るために使用します。
- Main.storyboard
レイアウトや画面遷移はこのファイルで定義します。
- Images.xcassets
画面に表示する画像素材を管理するためのファイルです。
- LaunchScreen.xib
起動画面を定義するファイルです。
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