データベースのバックアップ・リカバリは何が正解なのか:Oracle Databaseに最適化されたバックアップでできること(1/3 ページ)
「社内に増え続けるデータベースのバックアップをスピード化/効率化し、データを確実に守りたい。しかも、リカバリは柔軟かつ迅速に」──そんなデータベース管理者の願いをかなえる製品が登場した。Oracle Databaseに最適化された「Zero Data Loss Recovery Appliance」だ。[運用管理効率化][高可用性/災害対策][プライベートクラウド/データベース統合][Engineered System]
「バックアップとリカバリ」は不可分。データベースを知り尽くしたオラクルが最適なバックアップアプライアンスを開発
企業システムにおいて、バックアップはストレージ機器の故障や災害による破損、あるいは破壊活動を目的とした不正アクセスなど、さまざまなトラブルからデータを保護する上で不可欠の運用業務だ。このための手段としては、古くからデータバックアップに利用されているテープドライブ、ミラーリング機能を備えたストレージ、重複排除によってデータ量を最小化する機能を備えたNAS(Network Area Storage)など、さまざまなものが提供されている。今日、多くの企業がこれらの手段を使ってデータベースをバックアップしているが、「いずれの手段を使う場合でも、絶対に外せない観点が一つあります」と日本オラクルの佐々木亨氏(データベース事業統括 製品戦略統括本部 データベースエンジニアリング本部 Database & Exadata技術部 応用技術グループ シニアエンジニア)は指摘する。それは「リカバリ」だ。
「データベースのバックアップ手段を評価する際、最も重要なのは、単にバックアップができるだけでなく、『必要なときに、正しくリカバリできるか』という観点です。例えば、バックアップ装置への転送中にデータが破損してしまった、あるいは必要なファイルが全てバックアップされていなかったなどの理由により、障害時に必要なデータをリストアできなかったというケースは少なくありません。もしこのようなトラブルが発生したら、企業は大きな損害を被ることになるでしょう。
データベースのバックアップとは、何か問題が生じた際、データを正常な状態に復旧するため、すなわちデータ損失の可能性を極限まで減らすために行うものです。そして、復旧にかかる時間は短ければ短いほどよいでしょう。バックアップとは、データベースの可用性を高めるための手段なのです。データベースを提供する立場から率直に言えば、これまで提供されてきたソリューションでは、この観点が重視されていませんでした。いずれのソリューションも、データベースファイルのバックアップを取ることに重きが置かれ、データベースの中身であるデータを効果的にバックアップ/リカバリするという観点が欠落していたのです」(佐々木氏)
こうした状況を危惧して、データ損失のリスクを減らし、Oracle Database内のデータを確実に保護するためのソリューションとしてオラクルが新たに提供を開始したのが「Zero Data Loss Recovery Appliance」だ。これは企業内で使われている多数のOracle Database内のデータを一括して保護するためのバックアップアプライアンスであり、データベースを知り尽くしたオラクル独自の工夫が多数盛り込まれている。
Zero Data Loss Recovery Applianceの開発コンセプトを、佐々木氏は次のように説明する。
「従来のデータベースバックアップでは、本番データベースの破損したデータをそのままバックアップしてしまい、いざというときにリカバリできないといったことが起きていました。それに対して、Zero Data Loss Recovery Applianceはバックアップ業務の多くを自動化して手間を減らすとともに、バックアップとデータ保護を適切に行うことで、万が一の際にリカバリできるかどうかを心配せずに済むよう、必要な機能を全て組み込んだアプライアンス製品に仕上がっています」
提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2015年2月6日
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