NTTデータ先端技術が説く「Zero Data Loss Recovery Appliance」の価値:全てのOracleユーザーのバックアップ設計/運用が変わる (1/3 ページ)
「Zero Data Loss Recovery Applianceは、Oracle Exadataユーザーだけでなく、多数のOracle Databaseを運用する全ての企業に勧めたいバックアップ製品」──世界第1号ユーザーとして同製品を導入し、緻密な実機検証を重ねてきたNTTデータ先端技術のスペシャリストらは、そう太鼓判を押す。その理由とは?[高可用性/災害対策][運用管理効率化][Engineered System]
データベースバックアップの課題を大きく解消する“キラーソリューション”
オラクルの「Zero Data Loss Recovery Appliance(以下、Recovery Appliance)」は、企業にとってますます重要性が高まるデータベースシステムの確実かつ効率的なバックアップ環境を実現するために開発された製品だ。必要なハードウエアとソフトウエアの一式を最適な形で構成した「エンジニアドシステムズ」の新ラインアップとして提供が開始されている。
日本オラクルのパートナーであるNTTデータ先端技術は、世界第1号ユーザーとして2014年12月にRecovery Applianceを導入。顧客への提供に先立ち、同製品の先進機能を緻密に検証してきた。“世界初”のRecovery Appliance導入に踏み切った理由と、その検証結果について、同社オラクル事業部 技術担当部長/テクニカル・マーケティンググループ長の今野尚昭氏、技術担当 テクニカル・マーケティンググループ 主任エンジニアの吉田成利氏に話を聞いた。
両氏が所属するオラクル事業部は、オラクル製品の専門部隊として、NTTデータグループがサポートする顧客企業に対し、オラクル製品を用いたシステムの設計や構築、製品販売、サポート、技術支援といったサービスをトータルに提供している。今回、同事業部がRecovery Applianceの導入と検証にいち早く着手した背景には、そうした顧客企業が直面する深刻な課題がある。
NTTデータグループは金融系、公共系の顧客を多数抱えており、そのシステム設計や運用に際しては「ハイパフォーマンス」かつ「ミッションクリティカル」といった要件が必須となる。そのため、「Oracle Exadata」や「Oracle Exalogic」といった歴代のエンジニアドシステムズについても、「顧客への提供に先んじて自社で導入/検証を行う」というプロセスを徹底してきた。
もちろん、データベースのバックアップについても、設計時からシステムに組み込んでいる。しかし、顧客企業が利用するデータベースの数やサイズが年を追って増加するのに伴い、新たな課題が浮上してきたという。
「当社のお客さまでは、1台のOracle Exadataに数十のデータベースインスタンスを集約しているケースや、1データベースのサイズが400Tバイト以上、1日当たり約10TバイトのREDOログ(作業履歴情報)が出力されるといったケースが実際に出てきています。データベースのバックアップを行う際、一般的には定期的にフルバックアップを取り、さらに短い周期で差分バックアップを取るといった運用を行いますが、データベースの数やサイズが増えた結果、定期的にフルバックアップを取るのが難しい状況が生じているのです。また、どうにかしてバックアップしたデータを、何か問題が起きた際、正しく迅速にリカバリーできるかどうかという点でも不安が残ります」(今野氏)
このような背景から、同社ではRecovery ApplianceをOracle Databaseバックアップの“キラーソリューション”と考え、早期の導入と検証に取り組んだのだという。
「データベースのバックアップは、全ての業種/規模のお客さまが必要とする仕組みです。今後も、あらゆる企業でデータベースの重要性が高まり続け、その規模が拡大していくことを踏まえると、Recovery Applianceはデータベースバックアップの課題を大きく解消する、極めて有効なソリューションだと考えています」(今野氏)
提供:日本オラクル株式会社
アイティメディア営業企画/制作:@IT 編集部/掲載内容有効期限:2015年7月10日
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