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ギークなエンジニアがときめいた2015年@IT「いいね!」記事@IT記事 2015年SNS反応数ランキング(1/3 ページ)

2015年に@ITで掲載した記事から、Facebookの「いいね!」数が多かった記事をピックアップ。ジョークが分かるオトナなITエンジニアやプログラマーの皆さんは2015年、どんな話題や技術にときめきいたのでしょう。

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*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

【1位】Offceのパスワード保護だけで、本当に大丈夫デスカ?

photo Officeドキュメントは、パスワードを設定して暗号化保護できるけれど……(「Word/Excelのパスワードによる保護では個人情報は守れません」から)

 年間トップは、2015年6月16日に掲載した「Word/Excelのパスワードによる保護では個人情報は守れません」でした。Facebook反応の合計は「861」、そのうち“いいね!”数「697」を獲得しました。

 発端は、2015年5月に発生した「日本年金機構の大規模情報漏えい事件」でした。この事件では、重要な個人情報ファイルがアクセス制限のないファイルサーバーや作業者のPCに保存されていたり、パスワードさえ掛けられていなかった、などとする“ずさん”な管理体制が問題になりました。また、この先マイナンバー制度の対応を控えた全ての企業も「これは、対岸の火事ではない」と、いま一度自社のセキュリティ体制を見直すきっかけになりました。

 この記事は「ここからもう一歩進んだ問題提起をした」のがポイントでしょう。「パスワードを掛ける」が仮にMicrosoft Officeのパスワード保護機能のことならば、著者の山市良氏は個人情報のデータを保護するのに「Microsoft Officeのパスワード保護機能を利用していることの方が問題」と述べています。

 なぜならば「そんなの、本気で解読しようとする人には意味がない」からです。これはどういうことでしょう。2016年1月よりマイナンバー制度が本開始されますから、あらためて人ごとではないかもしれません。ぜひ本記事をご覧いただき、即対処をしましょう。

【2位】OpenStackの盛り上がり

 2位は、富士通がグループ国内外全ての社内ITシステムをOpenStackへ移行するという発表を踏まえ、その真意をキーパーソンにインタビューした「“富士通、社内システムを全面的にOpenStackへ移行”の本当の衝撃」でした。

 2015年12月現在、オープンソースのInfrastructure as a Service(IaaS)構築基盤ソフトウエアである「OpenStack」がかなり盛り上がってきています。2015年5月に掲載したこの記事が@IT読者へ驚きを与えたのは、富士通グループが全世界で稼働中の、全ての社内システム(約640システム、サーバー数にして約1万3000台)を、今後5年間でOpenStack上に移行するという、OpenStack導入計画として“世界最大級の規模”の内容だったからでしょう。2016年の動向にも注目しておきたいですね。


【3位】Chroomebookと“玩具的”小型コンピューター

 3位はクラウドサービスの利用を前提としたグーグルの新しいコンピューター「Chromebook」についての基礎の基礎を解説した「Chromebook入門:まだ知らない人のためのChromebook」でした。

 Chromebookは、Webベースのクラウドアプリケーションの利用に特化した“割り切り”を特徴とするコンピューターです。一般的なWindowsノートPCと同等のキーボードや液晶ディスプレイを備えたクラムシェルスタイルを採用しますが、Webブラウザーさえ動作すればよいため、スペックは必要最低限に抑えられること。起動が速く、バッテリーで長時間動作すること。そして、日本円で3万円前後とするリーズナブルな価格帯を実現したことが、2014年末から2015年初頭にかけて話題になりました。

 2015年12月現在、Chromebookは日本でそれほど普及してはいないようですが、キーボードと長時間バッテリー、Webベースのアプリケーション、そしてインターネット接続環境さえあればよい、とするコンセプトに同意できるモバイラーな人は恐らくかなりいると思います。2016年は、「ポメラ」シリーズで知られるキングジムが折りたたみキーボードを採用するA5サイズのWindows 10マシン「ポータブック」やPC内蔵キーボード「キーボードPC」、さらにもう少しアレな人には、開発環境も備えたRaspberry Pi対抗の小型コンピューター「LattePanda」の動向にも注目です。


【4位】古いIE、2016年1月13日でサポート終了

photo Windows 7でのIEのサポート終了時期(「古いInternet Explorerは2016年1月にサポート終了! その対策は?」から)

 4位は、昔からWebコーダーやデザイナー、Webベースのアプリケーション開発者、情シス部門などを悩ますInternet Explorer(IE)依存問題に迫った「古いInternet Explorerは2016年1月にサポート終了! その対策は?」でした。

 なぜ、これが注目を集めたのでしょう。著者の島田広道氏は、「マイクロソフトがIEのサポートポリシーを変更し、古いIEのサポートを2016年1月13日で打ち切ることになったため」と解説しています。これまでIEは、Windows OS本体のサポート終了日まで、いずれのバージョンのIEもサポートが継続されることになっていました。しかし、サポートポリシーが変わり、2016年1月13日以降は「サポート期間中のWindowsで利用可能な最新版のIEのみ」がサポートされることになります。

 Windows 7を例に挙げると、古いIEであるIE 8/IE 9/IE 10は2016年1月13日にサポート終了となります。“対策まだ”の企業は多そうですが、年明け早々ですね……。皆さんの会社は大丈夫でしょうか。


【5位】伝説のおバカシェル

photo “本当にターミナルに住んでいるようなヤツ”と評されていたエンジニアのお話(「なんでも自動化する凄腕エンジニアが残したおバカシェルまとめ」から)

 5位は、すこぶるユルめの「なんでも自動化する凄腕エンジニアが残したおバカシェルまとめ」が多くの草を生やしましたwww。

 「90秒以上時間がかかるものはスクリプトでなんでも自動化してしまう、ロシアの凄腕エンジニア」が書いたスクリプトが残っていたそうです。夜9時以降に活動していたら、「遅くなる」などの適当な理由を定義した文字列からランダムに選んでSMSで奧さんへ送る「smack-my-bixxx-up.sh」、コーヒーサーバーにSSHでセッションを開いて何か謎のデータを送り、24秒後にカフェラテができる「xxxxingcoffee.rb」など、伏せ字にせざるを得ないぶっ飛びなファイル名もフリーダムです。これらのスクリプトはGitHubに公開されていますので、我こそはという人はチェックしてみてください。


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