鳥取編:ITの仕事って、ホントに田舎でもできるんですよね?:ITエンジニア U&Iターンの理想と現実(25)(3/5 ページ)
ITエンジニアならば、PCとネットワークがあればどこでも働ける――それが本当なら、もっと鳥取にIT企業があっていいはずだし、もっとITエンジニアがいてもいいはずだし、もっとITの教育機関があってもいいはず。なのに、現実は……。U&Iターンの理想と現実、鳥取編は、人口減少に悩む倉吉市で町工場を営むトライアスリートが、鳥取県の「現実」を誠実にお伝えします。
通勤
私は家から会社まで1キロ未満なので、マウンテンバイクで通勤しています。天気が良い日は歩いて行きます。
倉吉市の人たちは、少しでも雨が降れば、この距離でも車で行きます。歩くのは家から車庫までと、駐車場から会社の建屋まで。歩数計で100歩以下です。
公共の交通機関は。バスとJR(ディーゼル)がありますが、ほとんど高校生の通学用です。私は年単位で使っていません。
倉吉駅は市の北に位置し、行き先が東の鳥取市か西の米子市しかありません。さらにいずれも車の方が断然早く到着しますし、行った先での移動を考えると、車の方がだんぜん便利なのです。
また、汽車は1本乗り過ごすと次の便まで20〜30分待ちます。もちろん駅周辺にスタバやドトールなどありません。
私の自宅から倉吉駅まで車で20分、市役所まで7分です。「通勤1時間は当たり前」という都会の皆さんよりも、日々の移動時間は少ないでしょう。
その分有効な時間が生まれます。仕事が終わって10分後にはビールを飲んでいたり、子どもたちと夕食を一緒に食べたりしています、その直前まで仕事をすることができますし、会社で忘れ物をしても、すぐに取りに帰れます。
休日の過ごし方
週末の趣味は、競技用のロードバイクに乗ってあちこち遠出することです。
最近自動車専用道路ができたため、国道9号線が自転車専用道路化しています。日本海沿いのこの道路は、景色が良く、適度にアップダウンもあり、最高のサイクリングコースです。
しかし、ロードバイク本体やその部品、ウェア、ヘルメットなどのグッズは、倉吉市には売っていません。近くても50キロ以上先の鳥取市か米子市まで行かなくてはなりません。
そこまで行っても、品ぞろえは都会のショップにはかないません。都会だったら、良いモノ、気に入ったモノを納得して買いそろえられますが、ここでは商品を見比べて買うことはできません。インターネットやロードバイク仲間から仕入れた情報を元に、グッズを取り寄せて買っています。
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