職場の“味見”は学生のうちに――「Wantedly People」Web版をほぼ1人で開発した東大院生のネオジョブホッピング体験記:まだ君は間に合う! 現役エンジニアに聞く、学生のときにやっておくべきこと(14)(2/3 ページ)
試食や試着をするように、いろいろな企業に“お試し”就職してもいいじゃない。
味見1社目、QiitaのRails利用上位企業
大学院では「rkmt研究室」で、情報技術でスポーツやその他人間の活動を支援する研究を行っている。
「Kinectのようなカメラでアスリートの動きをキャプチャーし、スポーツの入門者向けのトレーニングなどにフィードバックしたり、エンターテインメントの分野で利用したり、といったことを研究しています」
泉さんがウォンテッドリーと出会ったのは、偶然に近い。
「実家から仕送りをしてもらっていますが、それでは足りないので、上京してすぐに何かアルバイトをしようと思いました」
高専時代のアルバイトやインターンシップでもRuby on Railsを駆使したWebアプリ開発を行っていたので、東京でもそうした技術を使って開発ができそうなところを探したという。
「QiitaでRuby on Railsの利用上位を調べたら、1位はQiitaで、2位がウォンテッドリーでした。調べてみたらウォンテッドリーでインターンシップの募集を行っていたので、『話を聞きに行きたい』ボタンを押しました」
東京での味見、2社目はベンチャー企業
最初のインターンシップでは、社内SNSの改修や機能追加を担当。RubyやAngularJSを使って開発した。
「デザイナーが出してきた仕様に合わせて実装していくのは初めての経験で、ビビりながらコードを書きました(笑)」
その後、修士論文の準備などで大学院の研究が忙しくなり、業務が負担になり始めてきたため、約半年後にウォンテッドリーでのインターンシップを終了した。
とはいえ、収入を断つわけにはいかなかったので、大学院近くの社員数3人のベンチャー企業のインターンシップで働くことにした。こちらの企業では、IoT系のiOS/Androidアプリの開発を行った。技術選定もやらせてもらえたという。
卒業間近になったので、ここでのインターンシップも終了し、後は研究の仕上げにかかれば良いはずだった。ところが、思わぬ事態に……。
単位が足りなくて修士課程を修了できず、もう1年学生生活を続けることになってしまったのだ。
学生生活を続けるためにはお金が必要だ。「何か仕事ない?」と、Twitterに書き込んだところ、ウォンテッドリーのCTOから声がかかった。
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